「ん、んぁ…何時や」
(んぅ…百ぉ)
「うざい引っ付くな」
(何でやぁ、なぁもっかいする?)
「せぇへん…飽きた
俺、帰るから
じゃ」
女の家から帰る
学校だりぃなぁー
バイクで信号待ってると
渡ろうとする婆ちゃん
足が悪いのかなかなか渡れない
見てらんねぇ
「婆ちゃん背中乗れよ」
(え、いやぁいいよ)
「ええって
俺力あるしさ
この荷物運んで渡ればええんやろ?」
(重いよぉ…)
「大丈夫大丈夫
よっ…ほら、な?」
(ありがとうねぇ)
婆ちゃんを運んで
よーわからん飴もらって
別れた
「ふぅ、あ」
「…」
一服しようと
タバコをくわえた時
前の合コンにいた
アイツと目が合った
「高校生はタバコ禁止」
「ちょっ、返せ
お前に関係ないやろ」
「あなたいい人なのか
悪い人なのか
ほんとにわかりません」
「悪い人や
返せって…
嫌いなやつにかまうなんて
お前暇なんか?」
「違います」
「何やねん」
「ただ通り道に貴方が
いただけ」
「あっそ…」
「そうです、だからっ!…」
フラッ
「お、おいっ
大丈夫か」
「貧血なだけ…
治りますから
ほっててください」
「いや、顔色悪すぎるし
このまま置いてたら
また変な男に連れてかれる
はぁ…」
「ちょっと!下ろして!」
「無理すんな
貧血やって病気や
熱もあるみたいやし
家まで送ったる
家どこや」
「教えるわけないでしょ!」
「じゃあ…俺の家」
「え、ちょっと!」
「ほら、飲め」
「…いただきます」
「…別に身構えへんでも
何も入れたりせーへんし
それにお前には手を出さへん」
「お礼は体とか言ったくせに」
「あの後怒られた
俺の後輩に
言う人選べって
確かにお前みたいな真面目ちゃんに
言うことちゃうなって
反省、てか
まぁ考えた
悪かったな」
「…いいですけど」
「さんきゅ」
「あなたは
優しい人なんですか?」
「さっきも言うたやろ?
悪い人や」
「でも結局優しい
強がってるだけや」
「言うなぁ…
襲ったろか?」
「遠慮します」
「ちっ…」
「木下くん」
「え、おぉ」
「友達になろ」
「友達…?」
「うんおもしろそうやから」
「っ///」
「木下くん?」
「…なんもない
別にええよ
名前は?」
「矢倉楓子」
「楓子ねりょーかい」