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「美優紀!」

「あ、彩ぁー
今日頑張ってな
一番前で応援するっ!」

「じゃあめちゃめちゃ頑張れるわ」

「フフフッ」

「あ、集合かかった
ちょっと行ってくるわ」

「うんっ!」


「んー変な感じ」

「何が?」

「だってみるきーが
彼氏の試合見に来るって
昔は不特定多数
試合なんか来ても
男あさりみたいな…」

「朱里やって
そうやったやろ?」

「みるきーよりマシやったし」

「どーやろ」

確かにそうやった
ホンマにちょっと前まで
私は遊び人で
男をとっかえひっかえで
彩と出会って変わった
真面目で私を100%好きでいてくれる
だから私も…

(あれ?美優紀)

「え…あ」

見たことある顔
昔付き合った男
まったく好きちゃうくて
そしてつきまとわれたやつ

(なに?こんな所で
試合観戦?
てか相変わらず可愛いなぁ
胸とか昔より…)

「触らんとって!」

(こわっ
あー!朱里ちゃんもおるやん
2人でまた男あさり…)

「やめろ」

男がまた触れようとした手を
後ろから来た彩が
掴んで振り払ってくれた

「彩っ」

(今の遊び相手?
趣味変わったんや
初めては奪ってあげるみたいな?
萌えるなそのシチュ)

「そんなんちゃう
彩とは真剣に…」

(真剣っ?
おもしろ、美優紀が?
毎日違う男と体重ねてたやつが?
おいお前もやめとけって
こんな女…)

「黙れ
お前に関係ない
昔どんな関係か知らんけど
お前と美優紀は終わってるねん
口出しすんな」

(は?まぁええわ
俺の名前
陸上やってんなら分かるやろ?
叩き潰す)

「かかってこいや」



「彩…ごめ」

「謝らんでええ
昔のこと含めて美優紀や
待ってて
アイツに謝らせるから」

「彩、無理したら…足が」

「大丈夫や…」

彩は頭をぐしゃぐしゃ撫でて
1回頬を叩いて
行ってくるって笑顔で行った

元カレは
陸上では名が通ってる
さっきも前の大会の記録見たら
名前が乗っていたし
かなり強い
彩も強いけど…でも

試合が始まり
レースが進んでいく
そして彩の番
同じレースにアイツもいる
…見たくない
もし、彩が…

目を伏せようとした時
彩と目が合った
口パクで何か言ってる

み、て、て?

そう言うと彩は
またにっこり笑った
私も笑い返して
ちゃんと見る

パンッ!!!

レースがスタート
やっぱり
アイツがリードする
強いんや…やっぱり
少し諦めかけた時
彩が前に出た

「彩!!」

そこからは一瞬やった
彩はアイツを抜き
そのままゴールした


「彩っ!  」

「うぉっ…ほら見て美優紀」

「すごい金メダルや」

「おぅ…あ
おいっ」

(…な、なんや)

「別に何も言わん
ただ美優紀に謝れ
そして2度と美優紀に構うな」

(…悪かった
じゃあな)

アイツはバツが悪そうに
去っていった
横の彩を見ると
清々しい顔をしていた






「だぁーさっぱりした」

「彩お疲れ様
マッサージしてあげる」

「お、やったー」

彩の部屋に戻ってきて
ベットに寝転んでもらって
マッサージする

足を見るとテーピングが
いっぱいされてた

「ごめんな彩…」

「んー?」

「私のせいで彩傷つけて
ホンマにっ…」

「美優紀…泣くな」

彩は起き上がって
私を抱きしめて背中をトントン
どれだけ後悔しても無理や
もっと早くに彩に出会いたかった
それなら彩を傷つけることないのに

「大丈夫
勝ったやろ?
問題ないやん…」

「でも…」

「大丈夫
俺、アイツに勝ったんや
それが嬉しい
だから気にせんでええ
な?」

「な、んでっ
そんなに、優っ、しいんっ」

「そりゃ
惚れた弱みちゃう?」

「うぅ…彩ぁ」

「おぉっ…よしよしっ」

彩にもっと強く抱きついた
彩や、やっぱり彩が好きや


「落ち着いた?」

「うん」

「ご飯食べる?」

「まだこのままがいい」

「甘えたやな」

「ん」

「んー?」

「ん!」

「なに?」

「ちゅーして」

「可愛いな…」

彩は頬をなでてキスしてくれた
また優しい顔で微笑んだ

「美優な彩と
もっと早く会いたかった
それなら美優の初めて全部
あげれたのに…」

「…昔のことはしゃーない
俺やってもっと早く会いたかった
それなら美優紀は傷つくこと
少なかったのにな」

「彩…怖い」

「え?」

「怖い…」

「大丈夫やから
ずっとおる
傷つけたりせーへん」

「彩ぁ…」

「今日は泊まっていき?」

「うん」

彩はまた優しく抱きしめる
彩、いつもありがと
大好きやでずーっと