「彩ぁカラオケ行くー?」

「いや疲れたし帰るわ」

「確かに今日も
塊うるさかったもんな…」

塊=女子
好きになってくれるのは
嬉しいけど
それで喧嘩されても困るし
正直迷惑

「ったく…」

「…くーん!」

「はよ寝よ」

「彩くんっ!」

「うぉっ、あぁ美優紀ちゃん」

「うん久しぶり」

「どーしたん?」

「いや姿見えたから
挨拶しようと思ったのに
どんどん行っちゃうから
そっちこそなんかあった?」

「いや、別に
ちょっと疲れただけかな?」

「そっかそっか
サッカー大変やなぁ
時間中ずっと走ってるもんな
持久走とか得意になるん?」

「え?そーでもないかな
陸上部には負けるし」

「へぇー
じゃあさキーパーの人は…」

不思議やった
俺のことを聞くんじゃなくて
サッカーについて聞いてくれること
下心なんか感じられなくて
ただ純粋に興味があるって
それがなんだか嬉しい

「サッカーってすごいんやなぁ」

「楽しいで
そうやちょっとやってみる?」

「え?」

「あ、いや…嫌ならええねん」

真っ直ぐ家に帰って
早く寝て疲れを取るはずやったのに
なんかサッカー教えたくて
まだもう少しこの心地よさを
感じたかった…
嫌やんな急に…

「いいん!?」

「え?」

「あ、でも疲れてるんやんな?
ええよ別に」

「いや練習になるし
そこの公園でしよ」

「うん!」



「えいっ!…あれー?」

「俺はここやぞー」

「そっちに蹴ったもん…」

「ボールの中心よく見て?
そこに足を当てたらええねん」

「うん…よし
えいっ!!」

「おぉ!うまいうまい!」

「やったぁー!
彩くんパスー!」

そこからしばらく
パスをし合った

「あー楽しかったぁ」

「そうやな」

「なんか彩くんに
教えられてばっかり
私もなにか教えれるかなぁ
できるのはダンスくらいやし…」

「お、ダンス見せてや」

「え?うんええよ
待ってな?」

美優紀ちゃんは
携帯で音楽をかけた
そして踊り始めた

驚いた
いつもホワホワしてるのに
キレキレで顔やってちゃうかった
一瞬で惹き付けられた

「…ふぅ
あー恥ずかしい…」

「…やばい」

「え?変やっ…うわっ」

「すごい!すごいなぁ!
美優紀ちゃん!」

「ちょ、ちょっと///近いっ」

「あっ、ごめん///」

「ううん…ありがと
嬉しいっ」

「っ///
あ、アレやその
遅いし…送る」

「うん…」