「笑顔にするって一体…」

分からへん
朱里を傷つけてしまった
自分を抑えられへんかった
俺が悪い
でも笑顔にって…
とりあえず明日に…



「あ、朱里…」

(恵くんー!)
(今日遊ぼーっ!)

「え、うわっちょっと」

女の子に囲まれた
対処に困ってると
朱里と目が合った
朱里は今までに見たことがないほど
冷たい目で俺を見て
去っていく

最悪や…ホンマに


結局昼休み
いつもならなんやかんや
朱里とごはん食べるけど
今日は一人で屋上…

「はぁ…冷た!!!
な、な、…彩か」

「死んだ顔やな」

「…あぁ」

「…」

「あのさ
前…ごめんな?
彩に当たってしまった
図星っていうか
何か…」

「ええよ別に俺は
問題は朱里やろ?」

「聞いたん?
あーりりすけ」

「そっ」

「…はぁ」

「あのさ
勘違いしてるから
言うけど…」

「わかってる俺は朱里に…」

「そうちゃうくて…
朱里が付き合ってるっていうか
デートしてるのは
脅されてるねん」

「ッ!?どういうことや」

「凜々花が人質みたいな?」

「りりすけが?」

「あぁ、凜々花がどうなっても
いいんかって
凜々花もそのこと知って
大丈夫何とかするとかいうてたけど
アイツがどんどん黒い所に
入っていくの朱里は止めたくて
アイツと付き合うことに」

「なんでそんなこと…」

「朱里は凜々花
凜々花は朱里
二人ともすごい仲いいからな」

「…あの野郎」

「何する気や」

「決まってるやろ!
そのクソ野郎を…」

「お前にその覚悟あるん?」

「え?」

「朱里のこと
凜々花のこと守る覚悟
あるん?
そもそも
なんで助けに行くん?」

「そんなん…」

「答えろ上西」

「…きやから」

「ん?」

「好きやから!
朱里は俺の大切な人やから!」

「へぇー…だってさ!朱里!」

「え…?」

扉が開いた
その向こう側に
朱里がいた…