「朱里ごめん
今日は部活休むわ」
「先輩?」
「うん熱出てて
親おらへんし
心配やから」
「彩ってホンマに
心配症っていうか
先輩大好きやんなー」
「別に…姉ちゃんやし」
「ふーん
コーチには言うとくから
帰ってええよ」
「さんきゅ」
「姉ちゃん…あ」
「見つかった」
「寝ててって言うてるやんか」
「だって退屈やねんもん」
「早く治したらええやん」
「あーそっか」
「簡単なことやろ?」
じっとしない姉ちゃんに
アイスを渡して
ベットに寝かせる
「ほら、寝て?」
「眠くない」
「治らへんやろ?」
「んー」
「どうしたん?」
「寂しい」
「寂しいって…」
「彩、隣に寝て」
「は、はぁ!?」
「早くー!」
腕を引かれて
仕方なく横になると
抱きつかれた
「うん抱き枕ー
おやすみ」
「え、マジ
ちょ、ちょいっ」
すぐに寝息が聞こえる
「これが生殺しってやつ?
マジかよ…」
(ホンマに恵くん)
「マジマジだからデート…あ」
(どうしたん?
あ、吉田さんや
カレシおったんやー)
「…そうみたいやな」
(恵くん?)
「悪いけど帰るわ」
「あれ?恵ちゃんや」
「オカンが朱里のとこに
おかずもってけって」
「へぇママ仕事やから
ラッキーやわ」
「彼氏とええ感じ?」
「だからそんなんちゃうって」
「あっそ」
「どうしたん?
何か機嫌悪くない?」
「別に」
「絶対悪いやん
朱里なんかした?」
「さぁ」
「さぁって」
「軽いもんになったなーって
好きでもない男たぶらかして」
「たぶらかすって
そんなんちゃうし!」
「そーやろ?
気がないとか言うて
デートしてさ
期待持たせるだけやん」
「恵ちゃんには
分からへんわ」
「お前は!男なんか作らんでええねん」
「は?なにそれ
意味わからん
ひどいし、帰って」
「お前は…」
冷静になれなかった
気づいたら朱里の手を引いて
唇を合わせてた
その数秒後に
バチンッ!!!
「サイテー…」
「あ…朱里あの」
「恵ちゃんなんか大っ嫌い…
出てって!!」
「違う朱里俺は」
「出てって!!」
「…ごめん」
「最悪…」
「最低ですよねー」
「りりすけ」
「人の家で何してくれてるんですか」
「ホンマにごめん」
「我慢出来なくなる前に
伝えればいいものを…
つくづくめんどくさい人や」
「…そうやな」
「悪いと思うなら…
ちゃんと笑顔にしてくださいよ」
「…そんなこと」
「してください」
「…分かった」