「恵!!」
「…命に別状はない
もう少しで危なかったけど
今は眠ってるだけや
安心してええ」
「里香ちゃんっ…」
「側にいてやれ
俺は国に帰る」
「え、もう少し…」
「ホンマは
国の奴らに連れ返すなんて
言うてへんくてな
遠い散歩やって
早く戻らんと心配するわ」
「ありがとう里香ちゃん」
「安心、したわ
どんなやつかと思ったけど
大丈夫そうやな
また国に連れてこい
じゃあな」
「…ん」
「恵っ」
「ここは…?」
「城やで!
帰ってこれてん
待ってな今、彩を…」
ギュッ
「朱里か?」
「うんそうやで」
「朱里、ッ!!」
「起きたらアカンっ!」
「抱きしめ…たい」
「…」
必死に体を起こそうとするから
朱里から抱きついた
「恵…よかった」
「ハハッマジで死んだと思った」
「ホンマに危なかってんからな」
「やな…」
「許さへんから
朱里残して死ぬなんて」
「死なへんよ
俺以外の誰がお前守れるねん」
「恵…」
「あ、そーや
俺が行く前に言おうとしたこと」
「え、え?
何それ
覚えてへん」
「はぁ!?
ったく…そんな気してたけど」
恵は珍しく落ち込んでる
何かその姿が可愛かった
チュッ
「ンッ…朱里///」
「国のためにお疲れ様
帰ってきてくれてよかった
恵、大好き」
「え…」
「な、なんか言うてや」
「む、無理や
嬉しすぎて…
何言うてええか…」
「予想してたやろ?」
「いや、俺はてっきり
好きになるかもみたいな
可能性生まれる言葉やと」
「はぁ?こういうとこは
アホやねんから」
「てめぇ俺は国王やぞ!
また牢に入れたろうか!」
「奥さん牢に入れるとか
ありえへんやろ!」
「関係あるか!
俺様に逆らうやつは…」
ガチャッ
「賑やかですね」
「せっかく結ばれたのに」
「彩、美優紀
この女を牢に!」
「このアホを牢に!」
「どっちも入れませんから
それより月が綺麗ですよ
車椅子用意しました
二人でご覧になってください」
「うわぁー綺麗
まんまるやぁー」
「…」
「あ、約束してたな
よし…」
私は術を唱える
気持ちを全て込めて
「綺麗?」
「…綺麗や」
「お、やったー」
「月より…朱里が綺麗や」
「へ///」
「愛してる」
「ちょ、ちょっと
どうしたんよ///」
「お前の術を聞くと
素直になれる
死にそうになったとき
出てくるのは朱里の顔で
死にたくないって思った
初めてのことやった
そう思ったのは
朱里、これから先も
たぶんたくさん傷つける
不安にさせる
でも信じてくれ
俺はお前を愛してる
お前だけが俺の妻にふさわしい
必ず戻ってくる
一人にしない
だから…だから俺も
一人にしないでくれ」
恵は涙を流した
辛いことやろう
強がりのアンタがこんな事言うなんて
でもアホやなアンタは
「当たり前やろ…
牢に入れへん限り
側におる」
車椅子の目線に合わせて
手を握ると
そのまま引かれてキスをされた
恵、大好き
今なら分かる
伝えれる
愛してる
私の大切な
王様、旦那様
END