「どういうこと…?」

「…向こうの国から
連絡があって
恵様が亡くなった…と」

「…嘘やろ
ありえへん!!」

「分かってます
私にだって、これは罠や
冷静であるべき
陛下は必ず帰ってくると」

「っ…」

「朱里様っ…」

「こんなことになるならっ
もっと、早く伝えたらよかった
分かってたのに
恵の弱さに触れる度
優しさに触れる度
惹かれてることなんか」

「…朱里、待っとけ」

「里香ちゃんどこ行くん!」

「俺も国の優秀な兵を
護衛で連れてきてる
そいつらと王様
助けに行ったる」

「待って、里香ちゃんにまで…」

「言うな…
お前が信じひんかったら
王様帰ってこうへん
それに俺は朱里を笑顔にするために
生まれてきた
何度も言ってるやろ?
大丈夫、悲しませることなんか
せーへんよ」

「里香ちゃん…」

「だから、笑って待っとけ
わかった?」

「…うん」

「よし、行くで!」










隣国まではそんなに遠くない

「お前ら!気を引き締めろ
どこで敵がおるか!」

(はい!!)
(あ!)

「どうした」

(あそこに人が!)

「なにっ…王様」

森の中に倒れてる
少年の姿
王族のバッチしてる
王様や…
体はボロボロで意識はない

「早く運ぶっ…え」

抱きあげようとしたら
微かに手が動き目が開いた

「…れ」

「どうした、しっかりしろ」

「あ、かり…」

「朱里は城におる」

「あかり…に、わた…て、く、れ」

「何やこれ」

渡された紙を開けたら
不可戦条約の紙やった
コイツ、ホンマにやりよった
あの国に対して?

「お、れ…まもっ、た…で
あか、り…」

「おいっ、しっかりしろ!
運ぶで!」

馬に乗せて
急いで走って城に戻った