試合が始まる
ふと客席を見たら
前に言ったとおり
最前列で応援してる姉ちゃん
絶対に負けられへん
勝たへんと…
かっこ悪いとこ見せたくない
カッコイイって思って欲しい
「何かいつも以上に気合入ってんな」
「そうか?」
「そーやって」
「まぁええやん
気合い入れて頑張ろ」
試合は進み
同点のまま
最後の1分にかけへんと
ボールはうちのもの
これを活かすしかない
のこり数秒
「彩!」
「おぅ!」
数回地面に投げる
シュッ…ぴーーーーー!!!
「しゃぁぁぁ!!!!」
「ただいまー」
シーン
「あれ?姉ちゃん?
姉ちゃーん」
「おかえり」
「どうしたん?姉ちゃ…ッ!!!」
「やっぱり怪我してる
相手の子に引っかかれたんやろ?」
「なんで…」
「ちゃんと見てたから
我慢したらアカンやろ?
傷にバイキン入ったらどーすんのよ」
「これくらい…」
「彩までいなくなるん…」
「あ…」
姉ちゃんは切なそうに
呟いた
姉ちゃんが向こうに行ってる時
姉ちゃんの親友が死んだ
理由は傷口から菌が入ったから
だからやろう…
「ごめんな姉ちゃん…」
「ええよ
でもちゃんと気をつけて」
「あぁ…」
「彩までおらんくなったら
支え…なくなっちゃうやろ」
「っ…」
俺に背を向けながら
呟く姉ちゃん
触れたい…消えそうや
今触れても…きっと
「せんぱーい」
「ッ!?凜々花…?」
「お邪魔してます」
「お兄ちゃん
美瑠りりぽんと遊んでくるからね」
「あ、そうか」
「みるきー先輩」
「りりぽん、どうしたん?」
「…フフフッ」
「?」
「いえ、お邪魔しますね」
「ん、うん?」
「姉ちゃん凜々花のこと
知ってたんや」
「んーまぁ
相談相手って言うか」
「相談相手…?」
「うん、頼りにしてるねん
色んなこと話してるし」
「どんな…こと?」
「んー、恋の話とか?」
「ッ!?そ、そうなんや…」
「うん、だいぶ助けてくれてる
前もデートしたし」
「へ、へぇ…クラスの人?」
「内緒~っ」
「何やそれ」
「彩こそおらへんの?」
「え、まぁ俺はええやん」
「アカリンとかは?
仲いいやん」
「アイツは、ほら」
「あーそうやね…」
「俺のは叶わへんやつ」
「彩らしくないなぁー
自信もったらええのに
今日の彩めっちゃかっこよかったで?」
「ホンマに?」
「うん」
「…もし、俺が
姉ちゃんの弟ちゃうかったら
…好きになってた?」
「え…?」
「ごめん、何もない」
「…なってた、と思うよ」
「…ありがと
ちょっと、勇気出た
疲れたから風呂入るわ」
バタンッ
落ち着け、落ち着くんや
姉ちゃんや、俺の
家族なんや…ありえへんやろ
大丈夫、全部
勘違いやろ?
ふと客席を見たら
前に言ったとおり
最前列で応援してる姉ちゃん
絶対に負けられへん
勝たへんと…
かっこ悪いとこ見せたくない
カッコイイって思って欲しい
「何かいつも以上に気合入ってんな」
「そうか?」
「そーやって」
「まぁええやん
気合い入れて頑張ろ」
試合は進み
同点のまま
最後の1分にかけへんと
ボールはうちのもの
これを活かすしかない
のこり数秒
「彩!」
「おぅ!」
数回地面に投げる
シュッ…ぴーーーーー!!!
「しゃぁぁぁ!!!!」
「ただいまー」
シーン
「あれ?姉ちゃん?
姉ちゃーん」
「おかえり」
「どうしたん?姉ちゃ…ッ!!!」
「やっぱり怪我してる
相手の子に引っかかれたんやろ?」
「なんで…」
「ちゃんと見てたから
我慢したらアカンやろ?
傷にバイキン入ったらどーすんのよ」
「これくらい…」
「彩までいなくなるん…」
「あ…」
姉ちゃんは切なそうに
呟いた
姉ちゃんが向こうに行ってる時
姉ちゃんの親友が死んだ
理由は傷口から菌が入ったから
だからやろう…
「ごめんな姉ちゃん…」
「ええよ
でもちゃんと気をつけて」
「あぁ…」
「彩までおらんくなったら
支え…なくなっちゃうやろ」
「っ…」
俺に背を向けながら
呟く姉ちゃん
触れたい…消えそうや
今触れても…きっと
「せんぱーい」
「ッ!?凜々花…?」
「お邪魔してます」
「お兄ちゃん
美瑠りりぽんと遊んでくるからね」
「あ、そうか」
「みるきー先輩」
「りりぽん、どうしたん?」
「…フフフッ」
「?」
「いえ、お邪魔しますね」
「ん、うん?」
「姉ちゃん凜々花のこと
知ってたんや」
「んーまぁ
相談相手って言うか」
「相談相手…?」
「うん、頼りにしてるねん
色んなこと話してるし」
「どんな…こと?」
「んー、恋の話とか?」
「ッ!?そ、そうなんや…」
「うん、だいぶ助けてくれてる
前もデートしたし」
「へ、へぇ…クラスの人?」
「内緒~っ」
「何やそれ」
「彩こそおらへんの?」
「え、まぁ俺はええやん」
「アカリンとかは?
仲いいやん」
「アイツは、ほら」
「あーそうやね…」
「俺のは叶わへんやつ」
「彩らしくないなぁー
自信もったらええのに
今日の彩めっちゃかっこよかったで?」
「ホンマに?」
「うん」
「…もし、俺が
姉ちゃんの弟ちゃうかったら
…好きになってた?」
「え…?」
「ごめん、何もない」
「…なってた、と思うよ」
「…ありがと
ちょっと、勇気出た
疲れたから風呂入るわ」
バタンッ
落ち着け、落ち着くんや
姉ちゃんや、俺の
家族なんや…ありえへんやろ
大丈夫、全部
勘違いやろ?