「はーい皆さん
次は国語の時間ですね
作文書いてきてくれましたかー?」

「「はーい!!!」」

「じゃあ発表していきましょう!」

タイトルは何と
私の家族
やった
上西先生のことを少し恨む
家族って美優紀にとっては
かなり辛いタイトルやろ…

どんどん進んでいき
最後が美優紀やった

「はーい、では山本さん」

「はい

私の家族、山本美優紀

私の本当のママは
遠くにいます
本当のパパは空の上にいます
私は4歳の時パパとさよならしました
その後は怖いおばちゃんと
一緒に暮らすはずやったのに
しゃーかが来てくれました」

周りの保護者がざわざわする
黙って聞いとけ…
美優紀が頑張ってるんや

「しゃーかは私の親戚です
会ったことはなかったです
でも初めて会った時から
しゃーかは笑って
ギューってしてくれました
そして美優の…美優の…」

「美優紀…?」

美優紀は涙を流す
先生が駆け寄るけど
美優紀は大丈夫と言って
私を少し見た
その顔を見て
成長したことが分かった
泣けるようになった
強くなった…
そして、弱くなってくれた

「美優の…家族になってくれました
しゃーかは芸能人です
すごく人気者です
皆がキャーキャー言います
でもしゃーかは美優が好きです
美優はしゃーかが大好きです

おやすみは遊びに
連れて行ってくれます
美優が一人になりそうなとき
菜々ちゃんがいます
柊ちゃんがいます
しゃーかは私を一人にしないです
美優を笑顔にしてくれます

前に友達が言いました
親がいない、変な子って
でも変でもいいです
美優にはしゃーかがいる
しゃーかがいたらいいです

しゃーかいつもありがとう
ずっとずっと大好きです
美優の夢は
しゃーかとずっと一緒に
いることです」

クラスが静かになる
誰もが美優紀を見る

パチパチパチッ

音の方向を見たら
茉由ちゃんが拍手をしていた
それにつられて
皆が拍手をする
私は拍手
出来なかった…
だって涙を拭うのに
必死やったから…




「上西先生」

「山本さん
お久しぶりですね」

「すいません美優紀のこと
任せっぱなしで」

「いえ、でも今日で
よく分かりました
美優紀ちゃんホンマに強くなった」

「えぇ…」

「もともと責任強くて
しっかり者でしたけど」

「驚きましたよ…」

「残りあと少しなのが
寂しいですね…」

「えぇ
もう、中学生になるんや…」

「早いですね本当に
山本さん失礼なこと
申し上げますね」

「え?」

「最初私は
山本さんのこと誤解してました
美優紀ちゃんのこと適当に
嫌な言い方ではノリで
預かったんじゃないかって
でも間違いやった
大きな間違い
山本さんは誰よりも美優紀ちゃんを
大切にしてました」

「先生…」

「卒業しても
また何かあれば何なりと…
失礼します」

「ありがとうございます!」