また年月過ぎました



「美優紀、後で行くからな!」

「うん、待ってるな?
じゃあ行ってきます」

「行ってらしゃ…」

「あー忘れてた
しゃーか」

「ん?…ンッ///」

「来てくれるの待ってる
行ってくるな?」

ガチャンッ

「行ってらっしゃいませぇ…」

美優紀は6年生になった
今日は最後の参観で
岸野に頼みに頼みまくって
行かせてもらうことに
初めて行く小学校の参観
美優紀にはずっと寂しい思いさせてた
さぁ服選ばへんと!

服はめっちゃおしゃれなやつにした
美優紀の自慢にならへんと
てか参観ってなんかするっけ?
見とけばええんやんな
確か、音楽と国語を見る参観や

小学校について
門をくぐると
周りの人から指を指される
んーやっぱり芸能人なんやな(笑)

ガラガラッ

(うわっ!山本彩や!)
(ホンマにみるきーの保護者なんや!)
(すげぇー!)

美優紀と私に集まる視線
美優紀は少し赤くなって
軽く手を振った後
前を向いた

「はい!皆さん静かにー
授業するからねー!」

上西先生に会うのも
久しぶりやな

「あ、そうや
山本さんお手伝いいただけますか?」

「へ?私?」

「せっかくなんで
ギターも伴奏に加えたくて
大丈夫ですかね」

「いいですよ」

(うぉー!すげぇ!)
(かっこいいー!)

何となくのメロディを弾いて
それに合わせて
子供たちが歌う
美優紀の方を少し見たら
私の方を見ながら歌ってくれる
可愛いなぁ…

授業が終わった瞬間
子供たちが私に群がり
ついでに保護者も私に群がった
嬉しいけど、美優紀は?

「山本さん!」

「ん?あぁえっと茉由ちゃん?」

「はい、みるきーね
今日のこと
すごく楽しみにしてたんです
頑張るって
だから見てあげてください」

「…ありがと
美優紀はええ友達持ったみたいやな」



「美優紀」

「しゃーか?」

美優紀は教室に戻って
本を読んでた
真面目やな

「ごめんな近くおられへんで」

「わかってたからいい」

「…そっか
美優紀すごいな
外に貼ってるの見た
絵とか研究課題とか
全部一番や」

「うん…」

「頑張ってるんやな
すごいで美優紀」

「しゃーか…」

「ん?」

「近くにいなくていいから
ちゃんと美優だけ見てて…」

「…わかった
次の時間頑張りや?
美優紀だけ見とくから
あくびしたら分かるでー?」

「大丈夫やもん
しゃーかちゃうんやし」

「なんやとぉー?」

「フフフッ」