「彩!」
「うぇ…なんやぁ」
「ごはん作りに来てあげた!」
鍵を渡してからというもの
毎日のように
部屋に来る美優紀
「今日はねー
オムライスやでー
待っててなぁ」
ルンルン言いながらキッチンに立ってる
慣れてきたのか
最初はどこにあるかと
ずっと聞いてた
調味料の場所も覚えてきた
「慣れたもんやなぁ」
「そりゃあ毎日来てるから」
「たまには家帰らんと」
「だって彩と離れたくないし」
「またお前は…」
「あの時の夢たまに見るねん
でも彩が隣におったら
私…大丈夫やから」
「美優紀…」
「なんてねぇー
冗談っ!」
ドキンッ…
初めて事件解決した時も
観覧車の時も
いっつもこうなる
たまにいなくなりそうで怖い
もうすぐ現場にも復帰する
またあの時と同じようになることだって
あるはずや…
もしこいつがいなくなったら俺は…
一体どうなるんやろうか
いつも思ったこと言わへんと
後悔するんやろうな
「もーすぐで出来るでぇ…」
「美優紀」
「んー?」
「結婚しよう」
「あー結婚…
え!?」
「…結婚しよう」
「…ちょ、ちょっと待って
なんで今…?
てか…え?」
「今なら言えそうやったから
言わへんと後悔するって
思ったから」
「なにそれ…
もぉ、ムードもなんもないやん」
「ムード?」
「もういい…」
「結婚嫌か?」
美優紀の反応がおかしい
言いたいことは分かる
確かにキッチンで
オムライス作りながら
言うセリフじゃないって
でも美優紀は抱き着いてくれるって
思ってたんやけど…
「嫌ちゃうよ…
でも、ホンマにええの?」
「え?」
「私、傷者やで?
彩が望むなら他に…」
わけわからん奴や
いっつも人のこと振り回すくせに
いざこっちが乗ると下がる
なめてんのかこいつはホンマに…
「こい!」
「え、ちょっと」
美優紀を引っ張って
ベットに押し倒して
服を脱がせる
美優紀はパニックや
「彩!?ちょっと!」
「言うたやろ…
きれいやって
俺は美優紀の傷まで好きや
お前の一部や」
傷にキスしていくと
美優紀の背中が震えだした
俺は美優紀を後ろから抱きしめ
自分の腕に閉じ込めた