珍しい美優紀ちゃん目線



朝起きると
いつも目の前には
目が半分開いてて
口も開いてて
ヨダレ垂らした
しゃーかがいる

「しゃーか…」

ほっぺをツンツンしたら
顔をむにゅむにゅさせた
それが面白いから
何度もツンツン

「美優紀ぃ…?何やねんー」

「変な顔~」

「美優紀もうりうり」

「んにゅー…しゃーかやめてぇ」

「ハハッ仕返しや」

「しゃーか…今日は?」

「あぁこの後仕事や」

「うん…知ってる…」

わかってる
しゃーかは毎日忙しくなっていくねん
美優のために
遊びたいけど…でも



「美優紀そんな顔せんとって…」


「ごめんなさい…」


「ハハッ…美優紀は頭ええのに
分かってへんな
今は美優紀が謝るとこちゃうんや」


「違う?」


「うんそうやで…よいしょおいで」


「ん…」


「美優紀に我慢させてばっかりやな
ちゃんと遊べるようにする
待ってて」


「うん…」


「って言うたけど
私も待つのしんどいわ
ちょっとだけ前借りしよか」


しゃーかは電話をした
里香ちゃんの声がする


「ちょっと出る時間遅くしてもらった
もうちょっと
このままいててな」


「うんっ…」

しゃーかがほっぺを
撫でてくれる
しゃーかの手はいつもあったかくて
スベスベしてる
でも指の先はカチカチやねん
ギターしてるからやねんて
これ知ってるのは美優だけ
しゃーかがほっぺ撫でてくれるのは
しゃーかのファンの皆じゃないもん

「しゃーか…」

「ンッ…美優紀」

ちゅーだって美優だけ
絶対美優だけなんやもん

「しゃーか…」

最近のしゃーかは
お休みなくて
ほとんど会えなかった
だからいつもは我慢できるのに…

「次の学校休みの日
遊園地行きたい
しゃーかと行きたい
遊園地じゃなくてもいいから
しゃーかといたい…」

「…美優紀」

怒られるかもしれない
しゃーか疲れてるのわかってるのに
こんなわがまま言って…

ギューッ

「ありがと…
初めてちゃんと言うてくれたな
思ってること…
すげぇ…嬉しい…」

「しゃーか…?」

「美優紀…分かった
遊びに行こ
美優紀のしたいことしような」

「いいの…?」

「当たり前やんかっ」

「しゃーか…好き」

「へっ///」

「しゃーか?」

「あ、いやいや
何もない
うん私も好きやで
よっしゃ!仕事行くか
美優紀お見送りしてーっ」

「はいはい仕方ないなぁー」

「早くーっ」

「はーい」