「彩ぁー訓練場の鍵
いるならついでに取ってくるけど」
「あぁいらん」
「え?なんで?
訓練すんじゃ…」
「朝したから」
「え、でも朝も夜も…」
「まーちゅんは
分かってへんなぁ
彩は定時で帰りたいんやって」
「なんか用事…あ
あーそいうことね」
「なんやねん」
「愛しの彼女のお見舞いか」
「うっせ」
「退院っていつなん?」
「明日」
「おぉ!マジか
じゃあもうすぐ
みるきーに会えるわけや」
「でも一週間は休ませますよ
どうせ無理して…
なんやねんその顔」
「いやぁ愛に満ちてるなぁって」
「いやん彩君、恋する青年」
「うるせぇ!お前ら撃つで」
「おぉ!冗談やって」
「いや怒んなや!!」
「フフッ」
「高橋さん」
「お、朱里ちゃん
恵とデート?」
「まぁそんな感じですかね」
「そっか」
「山本さん変わりましたね」
「あぁそうやな
悔しい?」
「んーどうやろ
でも分かってたから
美優紀さんには勝てないって
それに…」
「ん?」
「恵さんがいるから」
「お、惚気ですか」
「たまには惚気てやろうかと」
「相変わらずきついなぁ」
「はい、もちろん」
ガラガラッ
「彩っ!!!!」
「うぉ!あぶね…
急に飛びつくな」
「だって嬉しいんやもん」
「単純…
ほら座っとけ」
「はーい」
「これコンビニで買ってきた」
「あーお菓子やぁ」
「まぁ退院祝い?」
「やっすー」
「贅沢言うな」
「ちぇ…」
「体は?」
「あぁうん
傷からばい菌入ってないって
予定通り
明日退院っ」
「そっかよかった」
「うん…でも」
「ん?」
「また…傷増えちゃったんやなぁって」
「…」
「ごめんな…こんな奥さんで」
「まだ結婚してへんし」
「へへ…」
「でも、俺は体で選んだわけちゃうし
勘違いせんでええから」
「…プッ」
「なんやねん」
「なんか今の言い方やと
彩、ド変態みたいー」
「は、はぁ!?」
「体って…プッ」
「あ、それは!うぉ…」
ギューー
「でも…うれしい
大好き…」
「お、おぉ」
「私、傷だらけやけど
けっこういいもん持ってんで?」
「知ってる
前に全裸見たし」
「変態」
「どっちがや」
「触りたい?」
「また今度な?」
「そうやってはぐらかすー」
「お前は何を求めてるんや」
「彩」
「アホらし」
「ちぇー」
「抱きしめてええか?
傷、痛くない?」
「大丈夫
痛くてもええよ
抱きしめて」
ゆっくり力を込めると
美優紀の力も伝わる
「なぁ明日から
仕事行ったらアカン?」
「アカン」
「もぉ…」
「当たり前やろ」
「あーあ訓練がぁー」
「また入院するで」
「はいはい」
「あ、そろそろ面会終わるわ」
「早いなぁ…」
「明日、俺午後からにしてるし
迎えに来るから」
「んー…でもな」
「…これでももっとけ」
「え、やったぁ
これ抱きしめて寝るなぁー」
「あぁ、じゃあな」
「やった、彩の匂いするー
…あれ?なんか入ってる?」
ブーブー
【受信】彩
内ポケットに退院祝い入れといた
「なんやろ…え?」
そこには彩の家の鍵があった
ブーブー
【受信】美優紀
ナルシー
「はぁ?」
むかつくなぁ
と思って閉じようとしたが
スクロールしてみると…
ありがと、大好き
「可愛くねえ…
先に言うなやバーカ」