手術中

そう書いた
赤々しいランプが
光っている

「…あぁ」

「彩」

「ボス…」

「ほらこれでも飲んどけ」

「どうも…」

「犯人は恵が捕まえた
まぁ抵抗もしてなかったしな」

「そうですか…」

「そんな顔すんな
みるきーなら大丈夫や」

「…俺、守るって言うたんです
それでアイツも喜んでて
でも結局俺は守ることできひんくて
傷つけてばっかりや…ホンマに最低なんですよ…」

「彩
みるきーに何があったか知ってるやんな」

「はい」

「俺はな
あの子を助けたかった
でもあの子の傷は大きすぎて
しかもぶつける相手がおらへん
あの子はもがいてた
それに背中の傷を何度も
かきむしって血まみれやった

泣きながら俺に言ってた
お母さんは私に傷がつかへんように
体張って守ってくれたのに
傷だらけや
どうせ傷だらけならせめて
お母さんに褒めてもらえるように
犯罪者から被害者をってな…

だからアメリカ行きを進めたんや
あの子には光がない
だからスパイの成績は素晴らしかった
一生向こうで暮らしていけた」

「なんでこっちに」

「彩に会わせたかったんや
きっと変わると思ったお互いにな
俺の予想当たってたやろ?

前にみるきーが
敦子に泣きながら言ってたみたいや
彩が綺麗って言ってくれたって
彩は一番言ってほしかった言葉
言ってあげれたんや
みるきーにとっては
彩は救いなんやで」

「…っ
アイツはいつも真っすぐで
俺やってホンマは
でも怖くて
アイツに甘えてた
好きって言ってくれるアイツに
でも俺はアイツを
不安にしかさせれてなかった…」

「彩…」

「俺、アイツが好きなんです…
たぶんアイツよりずっと…
今なら、言えるのに
俺は…ホンマに…」



「彩!」

「菜々っ!渡辺は」

「何とか一命はとりとめた!
安心しても大丈夫
麻酔かかってるから
明日には目を覚ますと思う」

「よかった…」

「ついといてあげたら?」

「いや、でも」

「彩
今日と明日は
非番にしてやる
もう後悔することやめ」

「…はい」