ブーンブンブンッ
ガンッ!!ガチャンッ!!

「渡辺っ!…ッ!!渡辺っ!?」

「せ、ん…ぱい?」

奥の方に見えた渡辺は
体から血を流して
今にも事つきそうやった

「渡辺!!もう大丈夫や!
今助けたる!!」

「き、ちゃっ…だめ」

「は?」

「ば、くだん…が」

「え?」

渡辺の座らされてる椅子の後ろに
爆弾が取り付けられていた

「何やねんこれ…
今外したるか…」

「アカン…
動いたら…爆発…する」

「センサーがついてるんか…
っくそ…あと5分やんけ」

「…ハァハァ」

「大丈夫や、何とかするから」

「…ハァ」

「渡辺…?」

渡辺は後ろで縛られた
自由の利かない手で
俺の手を掴んだ

「もう、いいから
逃げて…」

「渡辺…何言うてんねん!」

「お願い…
先輩には生きてほしい」

「お前な…ふざけてると
怒るで…」

「ふざけてへん…
先輩…お願い
今の先輩なら
大丈夫やろ…?
もう…大丈夫やから…」

「うるさい黙ってろ!」

「先輩…好きっ
大好き
傷だらけの私を綺麗って
そう言ってくれた
それで…もぉ…ええねん」

「ええから
喋んな!今助けるから!」

「逃げて…お願いっ
最後の…お願い…」

コイツは何で…
ふざけんな…俺が

「死ぬならお前と一緒や!」

「な、にそれ…ハァハァ
相棒やからって…死ぬの…
一緒に…」

「好きな女と一緒におるのは
アカンのか!」

「…好きって言った?
幻聴…?
もぉ…夢なんかな全部」

「夢な訳ないやろ!
助かったら
何度でも言うたる!
だから諦めんな!」

「…先輩、好き…」

「渡辺…?
渡辺!!!
くそ!あと一分
落ち着け!考えろ!!!」

ブーブーブー
「吉田か!?なんや!」

「山本さん!
液体窒素使ってください!」

「液体窒素…そうか!」

この倉庫は
薬品の倉庫
鍵さえ壊したら!

「あった!!
よしっ!!」

爆弾に液体窒素をかける
すると残り15秒で何とか止まった

「よっしゃ!
渡辺!!」

「…」

息は浅くて
出血も多い
救急車は呼んでてもらったから
来るはずやけど…

傷口を押さえようと服をめくると
たくさんの殴られた痕と
切り傷がある

「何やねんこれ…
俺、守れてへんやんけ!」

(今止めてくれたらやめますけど?)
(素直にならへんかったら後悔すんで)

「後悔そうやな…
なぁ、渡辺
これからは素直になるから!
ちゃんと言うからっ
いなくならんとってくれ
俺のそばにいてくれ!
お前まで…いなくなるな…
頼むよっ…渡辺っ」