「これが私の過去です…」
「あぁ…」
「満足ですか
私が急所を狙わない理由
先輩のことはボスから聞きました
だから考えは違う
確かに犯罪者はクズや
でも私たちが殺せば
被害者は恨む相手を失う
殺すなら自分で殺したいと思う」
「…」
「ホンマは話したくなかった
だって話したら先輩は…
帰ってください
出勤前に色々あるでしょ
今日は私も出勤…」
ガバッ…
「お前は…ずっと
夢を見てうなされてたんやな」
「なんなんですか…」
「悪いもう一個
お前は最初俺にあった時
どうしようとしたんや」
「…鋭いですね
取り入れようとしました
アメリカに行ってもらおうと
でも、だめですね
スパイとして情報をとっていくうちに
ハニートラップできひんくなるなんて」
「…そうかわかった
お前が言うてる気持ち
ホンマなんやな」
「はい…」
「考えさせてくれ
ちゃんと向き合う」
「先輩…優しいですね」
「そんな話聞いて
いい加減にできるわけないやろ」
「そっか…
こんな話聞いてほしく…」
「俺は聞けて良かった
別に何か変わるわけちゃう」
「ホンマに…優しすぎやわ」
「渡辺、背中見せて」
「え…」
「…」
渡辺は後ろを向くと
服をまくった
そこには大きな傷があった
この傷はきっと渡辺の心の傷なんや…
そして渡辺の原動力
「もう…みないでください」
「きれいやで」
「え…?」
渡辺の服を下して向き合わせた
「お前はまっすぐで
いつも全力で
お前は綺麗や
気にすることない
渡辺はこの傷を乗り越えたんや
すごいことなんや」
「せ、んぱいっ…」
「もう傷つくな渡辺…」
「ずるっいですねっ…
またっ…好きになった…」
「簡単な女やなぁ」
「フフッさいてー」