どうも皆様こんにちは
上西恵と申します
このクラスの担任です
それでは私の日常ご覧ください
「茉由ちゃん何見てんの?」
「白雪姫」
「へぇどう?おもしろい?」
「うん!リンゴ食べたい」
「…毒はいってるんやけどなぁ」
「舞踏会行きたい」
「…話が混ざってる」
「世界征服したい!」
「…なんの本を読んだっ!?」
とまぁ
この小笠原茉由ちゃんは
クラスのムードメーカーで
ちょっと不思議な子なんですが
優しくていい子
「先生まーちゅんおらへん」
「りぃちゃん私は目の前!」
「先生まーちゅんおらへん」
「りぃちゃんってばもしもーし」
近藤里奈ちゃん
茉由ちゃんの大好きな子
可愛らしいし
少し変態さんの茉由ちゃんには
どストライクらしい
それを知ってか
ちょっといじわるしちゃうねんなぁ
ガラガラッ
「あ、まーちゅん」
「みるきー」
山本美優紀ちゃん
まぁこの子が一番語るべき子かな
複雑な家庭で育って
ひねくれてるんかな?とか思ったけど
そんなことない
ただ…大人すぎるのが悲しい
クラスの子が喧嘩しても
冷静に仲裁するし
勉強やってすごくできる
周りのことばかりみてて
必死に過ごしてる
もっと自由になったらいいのになぁ
「なぁ先生ちゅーしたことある?」
「い、いきなりなにっ!」
「白雪姫がしてたから
あれって好きな人と
ずっと一緒におれる魔法なんやろ?」
「あぁ…うんそうかもね」
「じゃありぃちゃん
ちゅ…」
「やだ、ありえへん」
「うぅ!じゃあみるきー!」
「美優?」
「だってみるきーのこと
好きやもん!
ちゅーは好きな人といれる
魔法やから!」
「まーちゅんサイテー
里奈帰る」
「あ、ちょっと待ってやー!
みるきーまたね!!」
「うんバイバーイ
フフフッ」
「美優紀ちゃんどうしたん?」
「まーちゅんが好きって言ってくれた」
「あ…」
美優紀ちゃんはすごい
笑顔でそういう
この子はホンマに子供らしくない
自由にいいたいことやりたいことを
するってことがなくて
嫌われる嫌われない
そういうのしか見てない
それってすごい…悲しいよな
「なぁ美優紀ちゃん」
「なに?先生」
「美優紀ちゃんの今
一番したいこと何?」
「したいこと?」
「夢…かな」
「夢…
しゃーかとずっと一緒にいる!」
「…やっぱりか」
この子には尊敬するとこがある
当たり前のことを
当たり前やって思わないところ
「美優紀ちゃんはすごいな」
「すごい?」
「うん、先生
美優紀ちゃんのこと大好きやで
先生だけちゃう
みんな美優紀ちゃんのこと
大好きやで」
「フフフッ」
美優紀ちゃんは
満面の笑みを見せた
「みるきー帰ろう」
「あ、柊ちゃん
先生さよならー」
「はいさよなら」
「あ、先生」
「ん?」
美優紀ちゃんが近づいてきて
手招きするから
しゃがんで目線を合わせると
耳元で囁いた
「美優も先生大好きっ…」
チュッ
「へ///」
「さよならー」
ほほに触れた小さな唇
触れると暖かかった
「やっぱり子供なんかな…
でも、やられちゃったなぁ」