小学校の門で
美優紀を待つ
すると生徒たちが出てきて
奥のほうに美優紀が見えた
(親なしー)
(みなしごみるきー)
「…」
「あんたらみるきーに謝りや!」
「「そーやそーや」」
(うっさいねんブス)
(ブースブース)
なんやねんアレ…
美優紀は…
私はまた驚いた
美優紀は笑ってた
怒ることもなく
泣くこともなかった
「私にはしゃーかおる」
(しゃーかってなんやねん)
「私の家族!」
(親おらんのに家族ないやん)
(そーやそーや)
美優紀…
たぶん男子は美優紀が好きなんや
好きな子をいじめちゃう
たぶんそういうこと
でも、やりすぎやろ
「こらぁぁ!みるきーいじめんな!」
(うわぁ柊ちゃんや!)
(逃げへんと!)
「こらっ!待て!」
「美優紀…ふぅ
岸野ごめんな
美優紀!」
「…しゃーか?」
(あー山本彩や!)
(テレビで見たことある!)
(かっこいいー!)
「迎えにきた…
柊!さんきゅ」
「彩きたんやぁ
あ、なぁ彩
みるきーの家族は彩やんな!」
「あぁ当たり前やろ
君たち悪いけど
美優紀は私の家族や
仲よくしたってくれな
じゃー柊帰るわ」
「しゃーか」
「ん?」
「しゃーか」
「どうした?」
「しゃ…ぁか…っ」
「おいで」
家に帰って
美優紀が近づく
我慢してたんやろうな
そう思って手を広げたら
中に入ってきた
「うぅ…」
「美優紀は一人ちゃう
私がおる
ずっとずっと傍におる
ごめんな我慢させたな」
「り、かちゃんが
前にっイメージがって
おじさんに怒られててっ
しゃーか、美優といるからぁ…」
前に社長に岸野が
いわれてたやつか
イメージにかかわるって
言うてた
それを聞いたんか
まったくこいつは…ずっと我慢ばっかりや
「美優紀は何も気にせんでええ
我慢なんかせんでええねん
家族は安心しあうもの」
「安心?」
「そうや
私は美優紀といたら
ホッとするし
胸が暖かくなるんや」
「美優もなる」
「よかった
私もなずっと
無理やと思ってた
誰かと家族になるってこと
でも、美優紀ならなれる
ずっといたいって思ってる」
「しゃーか…」
「よしっせっかく
オフになったし
今から買い物いこか!」
「うん!」
美優紀は子供の笑顔を私に見せた