「あのませがき…」

「朱里様お体大丈夫ですか?」

「大丈夫
ちょっと力使いすぎた」

「やはり魔法って
すごいんですね」

「化け物やで私は
そんなすごいもんじゃ」

「凄かったです!
感動したんです
尊敬してます
朱里様を」

「…ありがとう美優紀
ホンマにアンタ優しいな」

「そんなことないですよ」

キィィ

「朱里様、お加減は」

「大丈夫や
ありがとう運んでくれて」

「いえ…」

「アイツは?」

「仕事を」

「そうか
あんなこと合ってまで
するんや…」

「だからこそなのかもしれませんね
それにこのようなことは
昔から何度も」

「そうなんや」

「陛下は人の命も
自分の命も
大切だと感じないんです
だから平気で奪い
平気で差し出す」

「狂ったガキや」

「仕方ないんですよ
陛下の母上は国によって
殺されたのですから」

「どういうこと?」

「もともと母上は
低い身分の女
たまたま狩りに出られた
当時の陛下と出会い結婚
周りの反対は凄かった
でも当時の陛下は力で押しのけた
そこに生まれたのが恵様です
恵様が生まれてすぐに
陛下は病気で亡くなり
そこから母上と恵様
二人の扱いは酷かった
そして新しく陛下になった方が
大きな失態を起こした
そこで前陛下に罪を着せた
そして膨れ上がった世論は
母上様に…
心を病んでしまい
命を落とした」

「何それ…」

「そこからです
恵様が光を失ったのは
復讐のためだけに
ひたすら勉学と武術に励んだ
そしてあの若さで陛下にまで
世界も征服して
誰も逆らえなくした
それで終わるはずやったのに
終わらなかった
今度は孤独が襲うんです
いつしか心は完全に閉じた
開けること…できないんです」

「彩様は恵様と古くからの
ご友人で…
ずっと見てこられたんです」

「なるほどね…」

「朱里様との結婚は
私が提案しました
少しは変わるかと
すごい儚い期待やった
でも…叶いました」

「そんな大げさなもんじゃ
キスだけやろ…」

「恵様には大きな一歩で
朱里様にとっても
少なからず恵様のこと
意識したでしょ」

「う、うるさいっ///」

バタンッ
「朱里」

「なに…え、朱里?」

「名前朱里やろが
飯にする
早くリビングに来い」

「あ、うん…」



「何やその顔は」

「いや…急に変わりすぎやろ」

「そりゃ…な」

「ん?」

「まぁいい
朱里次の日曜日パーティーがある」

「あーやっぱそういうの
あるんや」

「そこでお前の
魔法が見たい」

「え…


うぇぇぇぇー!?」