「あいつムカつく!」
「まぁまぁ朱里様
落ち着いてください
紅茶をご用意しました
せっかくの長旅から来られたのです
急ぐ必要もないでしょう」
「んーありがとう
んっおいしい」
「それはよかった」
「美優紀は綺麗やな」
「な、なにを急に///」
「いやふと思ったんや
なぁ美優紀は恋したことある?」
「…ありますよ」
「恋ってどんなん?」
「朱里様はしたことないのですか?」
「うん…」
「そうですね…
辛くて苦しいかもしれません
でも、幸せだって感じれます」
「…難しいんやな」
「ハハッそうかもしれませんね
でも、朱里様も恋できますよ」
「できひんよ
あのクソガキと結婚するんやから」
「陛下に恋をしたらいいじゃないですか」
「ありえへんわ
あんなちんちくりん」
「誰がちんちくりんだ
また牢に入るか?」
「抜け出せるからいいし」
「ふっ…食事にする
着いてこい」
「あ、はーい」
食事は見たことがないほど
豪華なものやった
こんなもの毎日食べてたら
太っちゃうなー
「んぅーおいしい」
「普通だ」
「あんたには感情ないんか」
「ない」
「はぁ…てか
食事のときくらい
仕事やめたら?」
「お前と違って忙しいんや」
「ふーん」
「俺は部屋に戻る
お前も食べたら早く寝ろ」
「ちぇ子供のくせに」
「陛下、今夜も眠らないのかな」
「今夜も?」
「えぇずっと仕事ばかりで
ろくにお休みもされてません」
「…なんでそこまで」
「必死なのですよ」
「彩…」
「お歳のこともあって
周りの国からの目も冷たい
隣国からすれば子供に逆らえないのが
気に食わないんでしょう
だから陛下も必死なんです」
「なるほどねぇ
そりゃ性格もねじれるわ」
「一種の病かもしれません
陛下は本当に心がないのです
何にも動かない…」
「んー…」
ご飯を食べ終わって
なんとなく
あいつの部屋を覗いてみた
大きな机に小さな体
山積みの資料
「あぁ…ふぅ」
「…ガキのくせに」
ガチャッ
「ん?なんや
人の部屋にノックもせ…」
「いくで」
「何をする!離せっ!」
「ええから黙ってついてこい!」
(美優紀さんこれは…)
(これどうしますか?)
(美優紀さんこれなんですが)
「あぁ全部私がやるから
置いといて」
メイドとしての位が上がってから
やることは増えた
皆のことを考えなきゃいけない
頑張らないと
「これが明日の昼で…これが」
「美優紀」
「…彩様
どうしたんですか?」
「陛下がどこかにいかれてな
少し心配で」
「そうですか」
「美優紀は…それ
他の物の仕事では?」
「疲れてるみたいやし
私がやれば…」
「お前が倒れたら困るやろ」
「大丈夫ですよ
困る人なんて」
「俺は困る」
「えっ///」
「朱里様のお世話人が…」
「そうですよね…」
「美優紀?」
「なんでもありません
ちょっと私ようがあるので
おやすみなさい」
バタンッ
胸が苦しい
締め付けられている
「朱里様…これが恋ですよ」