「…にしても彩
俺は一番の美人をと言ったのに
こんなのか」

「むっ…」

「申し訳あり…」

「あんた失礼やろ」

「あ?」

「初対面、しかもどう見ても年上や
おこちゃまに文句言われる筋合いないわ」

「朱里様っ!」

「ほぉ…俺に逆らうか
衛兵!牢に閉じ込めろ」

「えっ!ちょっと!離せぇぇぇ!」



「あのクソガキ…」

牢の中は暗く寂しかった
仮にも奥さんになる人を
牢屋に入れる?普通ちゃうわあの男
まぁいいやこんなとこ
早く出るか

「~♪~♪」

呪文を唱える
すると
窓の牢の鉄の杭が曲がって隙間ができた

「こんなとこいてられるか…よっと」

どうやって逃げようかなぁ
あ、あいつ
あいつが庭で空を見ていた

「おいっ」

「…なんやもう逃げ出したか」

「驚かへんの…?」

「お前は呪い使いであろう
それくらいできるとわかってた」

「また入れる気か?」

「別に入れても同じこと
それにお前は逃げ出すんやろ」

「あぁそうや」

「好きにしろ」

「え…ええんか?」

「俺も結婚したいわけじゃない
好きにもならないのに
したって意味がないのだ」

「それならなんで呼んだんよ」

「…意味はない
ただ退屈だっただけだ」

「遊べばええやん子供なんやから」

「口に気をつけろ
世界王に対しての」

「でも、私から見ればこどもや」

「…もういい」

「ふーん
あ、月綺麗やなぁ」

「綺麗?」

「よく見えるなここは
私の国はいつも霞があって
綺麗に見えないんや」

「綺麗…?
月は月やろ」

「え?綺麗って思わへんの?」

「月は月だ
それ以上でもいかでもない」

ホンマに子供なん?
冷たすぎる目からは光が見えない

「…帰りたければ帰れ
引き止めたりしない
興味がなくなった
呪い使いというからどんなものかと
思ったが…」

「すいませんね期待に応えれず」

「期待なんてしていない…
じゃあな」

「なんなんよあいつ!
むかつくー!!!!」