どこに行ったんや…
一人で外に?
もしかして誰かが…
私が変な意地張ったから…

ブーブー
「姉ちゃん!頼む協力してくれ
美優紀がっ」

「落ち着いて
美優紀ちゃんならうちにおるから」

「え…」

「さっき柊が美優紀ちゃんと
遊ぶからって彩の家行ったけど
美優紀ちゃん一人で
うち来たいって言うから
連れてきたんよ」

「あぁ…よかった」

「何してんの?
ちっちゃい子一人にして」

「ごめん色々…」

「美優紀ちゃん元気ないし
今は柊と寝てる
また明日迎えにおいで」

「あぁ…」

「何があったか知らんけど
頭冷やしや彩
美優紀ちゃんと張り合ってる場合ちゃう
母親ならちゃんとしなさい」

「…はい」

私のせいや
全部私が悪い
ちゃんと理由を聞けばよかった
子供の喧嘩ちゃうんや
私が折れへんとアカン
それやのに…
美優紀、悲しそうやったな

寝ることもできずに
一人で考えてた
すると姉ちゃんから着信
こんな時間に?

「彩ごめん
今からこれる?」

「え?」

「美優紀ちゃんが…」

車を飛ばして
姉ちゃんの家に来た

「姉ちゃん来…」

「うわぁぁ…」

「ッ!?美優紀っ!?」

ガチャッ
「彩!」

「美優紀どうしたんや」

「さっきから泣きだして
ずっと謝ってるねん
彩にずっと」

「え…」

「ごめんなしゃい!
美優っ悪い子
いい子になるからっ
言うこと聞くからっ
いなくならないで
嫌いにならないで
ッグッグ…しゃーか」

「美優紀…」

「彩、詳しいことわからへん
彩の言い分もあると思う
でも美優紀ちゃんを不安にさせたらアカン
この子は人のせいにできひん子やねんから
いつか潰れるで」

「わかってる…
アカンな
こんなんじゃ私が美優紀に…」

「それはないで」

「柊…」

「前に言ってた
美優紀ちゃんの好きな人
彩やもん」

「え…」

「ずっと一番やねんて
大きくなったら
彩と結婚するって言ってた」

「美優紀が…っ」

「彩、美優紀ちゃん連れて帰り?
そばにいてあげへんと」

「そうやな…ごめんありがとう」

そして美優紀を抱いて
家まで帰った



「ん…んぅ、しゃーか?」

「美優紀おはよ」

「なんでいるの…?
しゃーかは美優のこと」

「美優紀ごめんな
美優紀の言う通り
あの人悪い人やってん
私が悪かったんや
嫌いなんて言って
ごめんなさい」

「…よしよし」

「美優紀…」

「いい子いい子…」

「ありがと…
美優紀、あのなこの先たぶん
喧嘩すると思う
でも仲直りちゃんとしような
その分もっと仲良しになるんや」

「仲良し…うん!」

「美優紀の好きな人…誰?」

「…内緒っ!」

「…そっかじゃあ私の好きな人
わかる?」

「…あのお兄ちゃん」

「ちゃうよ…
美優紀やで
私の大好きな人は
ずっとずーーっと美優紀や」

「しゃーか
美優もっしゃーかが好き!
大きくなったら
しゃーかと結婚する!」

「結婚かできたらしたいな
美優紀は可愛い奥さんやな」

「しゃーかは旦那しゃん
フフフッ」

「美優紀…大好きや」

「しゃーかぎゅーして」

「あぁ…」

抱きしめると
小刻みに震えだした
怖かったんやろうな
傷つけたんやろう
ホンマにごめん
もう美優紀の手離さへんから…

そう誓って
月日は流れていった…