「美優紀~夕飯は…」

「おー山本」

「先輩っ…」

「この前は飲み会お疲れ」

「お疲れ様ですっ」

「今度は…2人で行かへん?」

「も、もちろんっ」

「よかった…あれ?この子は
山本の…?」

「い、いや
預かってる子です!」

「あーそうなんや」

大学の先輩
ずっと好きやった
カッコよくて優しくて

「こんにちはーはじめまして」

「…」

「美優紀?こんにちはは?」

「…やっ」

「ありゃ」

「こらっ!美優紀
先輩すいません」

「ええよええよ
人見知りなんかな
また慣れてくれたら
嬉しいかな…」

「それって…///」

「あ、仕事の電話
じゃあ山本またな?」

「はいっ」

やっぱりカッコイイなぁ

「…しゃーか」

「あ、美優紀
ちゃんと挨拶せんとアカンやろ?」

「…ごめんなしゃい」

「気をつけへんとやで?」

「うん…」


そして数日たち
先輩から突然の誘い
子供も預けれるお店やって

「美優紀ご飯食べに行くで」

「やったー
美優、おもちゃのある…」

「あー決まってるねん
ほら、ちょっと前に会った
お兄さんと食べに行くんやで」

「…」

「美優紀?」

「美優行かない」

「何言ってんねん美優紀」

「行かないっ」

「一体…」

「あの人悪い人やもん!」

「美優紀!」

たぶん美優紀は
私が取られると思って
嫉妬してるんやな

「美優紀!そんなこと言う子は
嫌いやで!」

「っ…嫌いでええもん!
しゃーかの馬鹿っ!」

「ってぇ…もぉええわ!
勝手にしろ!」

家を出て約束の場所へ
美優紀のことは仕事が終わった
岸野に任せることに
まぁ時間がかかるけどちょっとくらい
大丈夫か

「いやぁ先輩最高ですねぇ」

(そうかー?あ、俺
タバコ行ってくるわ)

「あ、はい」

やっぱりええ人やなぁ
あ、ライター忘れてる

「先輩ライタ…」

(ちょろいもんやで
ちゃんと店出るとき撮ってや?
熱愛出して事務所から金とるんやから
絶対アイツ俺のこと好きやからな
アホやわー)

「なに…それ

先輩っ!」

(や、山本っ?)

バチンッ!!

「サイテー!!」

店から飛び出した
家に帰ろう
あ、美優紀
もしかしたら美優紀は
気づいてたんかもしれん
人一倍他人を気にしてる美優紀や
いい人悪い人を見抜けるのかもしれへん
それやのに私は…
美優紀一人にして

ブーブー
「もしもし岸野?」

「彩ごめんメール今見た!
今から家行こか?」

「え…?美優紀は1人なんか?
ええわ!今から帰る!」

家まで走って
ドアを開けた

ガチャンッ!!
「美優紀!ごめんな
遅くなっ…美優紀?
美優紀?どこや!
美優紀?
美優紀ー!!!!」