「ん、んぅ…あ、おはようございます」

「お、お、まえ!
何してんねん!!」

「何って
昨日酔いつぶれた先輩を
運んであげたんじゃないですか?」

「酔いつぶれたって
お前が無理やり飲ませ続けるから」

「意外と弱いんですね」

「うっさいな
まずなんで裸なんや!」

「なんでって昨日のこと
忘れたんですか?」

「ま、まさか…」

「先輩って意外と
テクニシャンなんですね」

「はっ///終わったなにもかも…」

「…なーんちゃって
昨日先輩は眠っただけですよ」

「は、はぁ!?
じゃあなんでお前裸なんや!」

「寝るときいつも
こうなんで
んーよく寝た」

「いいから着ろっ///」

「照れてるんですか
可愛いですね」

「うるさい」

「はいはい」

「着替えるんで
あっちむいてくださいよ」

「なんやねん散々見せてきたくせに」

「フフフッ」

後ろを向くと
着替え始めた渡辺
まったくアホなんかこいつは
男の家で脱ぐか普通
思考がわからん一体何を…

鏡に渡辺の背中が映った
そこには少し大きな痛々しい傷跡

「それなんや
背中の傷」

「っ…訓練でついたんです
ちょっと気を抜いてうっかり」

「ほぉ…」

一瞬おかしかったが
別にいい
でも訓練で怪我?


ガチャ
「彩ぁご飯を…ええぇぇぇぇ!?」

「菜々…」

「誰!?彼女⁉えぇぇぇ」

「どうも初めまして
渡辺美優紀です
彩さんの部下で

彼女ですっ」

「そんなわけないやろ
ほら前に言ってた新入りや」

「あぁあの患者さんが言ってた
私山田菜々
彩の幼馴染やねん
まぁお姉ちゃんみたいな感じかな

もっとがっちりした怖そうな人やと
思ったけど
アイドルみたいやな」

「そんなことは
菜々さんもお綺麗で
とても年上には…」

「彩、この人ええ人!好き!」

「騙されるな
こいつは人たらしや」

「ひどいなぁ先輩
菜々さんは毎日ご飯
作ってあげてるんですか?」

「まぁね基本は
一人じゃなんもしないから」

「へぇ意外ですね
今日は先輩のいろんな顔が見れて
満足です」

「何を企んでる」

「そんなぁ
ただ純粋に
好きな人のこと知りたいだけですよ」

「違うお前は何かを
イデッ!!!何すんねん菜々!」

「美優紀ちゃんに
ってか女の子に何言うてんの!
アンタみたいな
デリカシーのかけらもない
やつを好きって言ってくれてるんやで!
ごめんなぁ美優紀ちゃん」

「いえ、わかってますから」

「ありがとぉ
ホンマにええ子やなぁ」

違う…
こいつは笑ってない
何かを隠してるんや
俺のような深い闇を
でもなんで隠すんや
どうやって隠せるんや…
とにかくこいつを信じるのは
あまりよくない