「しゃーか朝よー」

「んぁ美優紀ー…おはよ
今日はまだ寝るねん」

「うぅ…あそ…んーん
おやすみー」

「んー…」


少し眠って
目を覚ますとさっきから30分たってた
美優紀は?

「美優紀ー?」

返事がなくて
ベットからあくびしながら降りる
美優紀はおらへん
トイレか?
キッチンの横を通り過ぎようとした時
キッチンの下でうずくまる美優紀

「美優紀!?どうしたんや?
お腹でも痛いんか?」

「…だい、じょうぶ」

慌てて手を引っ込める美優紀
怪しいな…
背中に回した手を掴むと
手が切れて血が出てた

「どうしたんや!」

「…っ手切っちゃった」

美優紀の視線の先には包丁
まな板には野菜が置いてた
まさか…作ろうとしてたんか?

「美優紀っ…早く消毒しよ
こっち来て」

幸い傷は浅くて
縫ったりはせんでええ
ここはちゃんと言わへんと

「美優紀!
包丁は危ないねん
美優紀の気持ちは嬉しいけどな
今みたいに怪我しちゃうから
勝手に使わんとってくれ…」

「…ごめんっなさいっ
ごめんなさい…」

「よしよし
痛かったな…ごめんな
言ってあげてなかったな」

「美優ちゃん…悪い子
やからっ」

「美優紀が悪い子なわけないやろ?
ええ子すぎるんや」

「いい子?」

「そうや美優紀はええ子や」

「フフフッ美優はええ子っ」

「そうやで
よしじゃあ一緒にご飯作るか」

「うんっ」

その後ご飯作って
片付けをした

「美優紀どこか行くか?」

「やぁ」

「何でや
連れていったるで?」

「やぁの」

「んー…まだ遠慮してるんか」

「…しゃーか」

「ん?」

「あのね…」

「うんどうした」

「おしゅわり」

「お座り?」

美優紀の指示通り
ソファーに腰掛けると
美優紀はもじもじしてる

「どうしたんや?」

「…よいしょしていい?」

「膝の上?
ええよおいで」

美優紀は私の膝によじ登ってきた

「どうした?」

「んーん」

「美優紀?」

「あのね…」

「うん」

「ぎゅー…して?」

「へ…?」

美優紀は真っ赤になって
うつむいた
幼い頃から母親はいない
たぶん甘える相手がいなかった
だから甘えることが一番苦手な美優紀
勇気出してくれたんかな

ギュー…

優しく抱きしめると
小さく背中を掴んだ美優紀

「いつでも抱きしめたるよ」

「美優は…しゃーかが
ギューしてくれたら…お出かけ
いらない…
しゃーか…しゅきよ…スースー」

「寝ちゃったか
ホンマにコイツは…」

美優紀は微笑みながら眠る
天使の寝顔って
こういうことなんやろうな

「私やって好きやで…」

美優紀の頭をなでて
私は美優紀を抱えながら
曲を書いた