「渡辺先生」

「おはよ」

「おはようございます
これ今日のカルテです」

「ありがとうね」

「はい…では」

「…山本?」

なんか今日様子おかしいな
いつもなら近くにおるのに
忙しいんかな?

喫煙所まで来て
タバコを吸う
そろそろやめへんとな
彩に怒られる

胸ポケットに手をやり
万年筆を取る
まさかまた使えるとは…
茉由ごめんな?
これからは大事にする

(美優紀先生)

「あ、花ちゃんやっけ
どうしたん?」

(…その笑顔とタバコ合わへん)

「ふぅ…アンタ
子供のくせにだいぶ憎たらしいな」

(あ、本性出た)

「別に本性って程ちゃう
何か用なん?」

(…私、彩先生が好き)

「ふーん」

(知ってると思うけど
ちゃんと伝えようと思った)

「別にいいけど
あの子私に…」

(ホンマは先生の方が
ベタ惚れなんちゃう?)

「っ…可愛くないなぁアンタ」

(可愛いって言われても
嬉しくない)

「あっそ…」

(今日の先生なんかおかしいから
喧嘩でもしたんかと)

「喧嘩なんかしてへん
確かに今日、様子がおかしいな
まぁ帰りに聞くから」

(余裕やな)

「慌てるのが怖いから」

(え…?)

「何もない
ほら、病人は病室へ~」

(ちぇっ…分かりましたよ)

「…ませガキやな」



「山本くん」

「あ、美優紀先生」

「何か…今日さ
あった?」

「え?別に何もないですけど」

「そう…」

「どうしたんですか?」

「いや、何か様子がおかしいなって」

「あぁ
それは…

この前の美優紀さんの
可愛い姿思い出して…」

「っ///はぁ!?
ふざけるなぁ!」

「イデデデッ!!
すいません!!」

「もぉ、心配して損した!」

「心配してくれたんや
嬉しいな…
ごめんなさい
俺、ホンマにこの前のが夢みたいで
幸せで…」

「う、うるさい…///
…あんなの
これからいくらでもするやろ…」

「え///」

「じゃ、じゃあ
診察あるからこれで…」




「へぇー先輩可愛い」

「うるさいなぁ」

「今日の夜勤も楽しみでしょ」

「別にっ」

「かーわいっ」

「うるさい」

プルルプルルッ

「あ、ナースコール」

「花ちゃん…?
ガチャッ)どうしたん?」

(大変っ!ハァハァ…)

「どうした!?」

(や、山本先生がっ…)

「…え?」


ガチャンッ!!

ドアを開けた時
横たわる彩と
泣きじゃくる花ちゃんが目に入った