sylphid0524さんからいただきました

楽曲「ジッパー」でさやみる♀同士が見たいです…

それではどうぞ!




朝はコーヒーとパンと
目玉焼きで
のんびりして会社に行くのが
3か月前までの私やった
今はというと

ジャアアー!!!

「遅れちゃうー!」

「シリアルこぼすな…」

シリアルをお皿にぶちまけ
叫んでいる
器用にワンピースに着替えながら
会社の資料を鞄に詰めてる

「慌ただしいなホンマに…」

「彩ぁー彩!彩ぁーー!!」

「なにー」

「ミルクどこー!」

私の名前を何度も呼びながら
ミルクはどこって
探してる
まぁ20数年生きてきたけど
冷蔵庫以外にしまってある
ミルクなんて見たことないし
見たとしても飲みたくはない

「なんで起こしてくれへんのー」

「起こしたって起きひんかったんやろ
美優紀低血圧やし早起き苦手やねんから
昨日のうちに準備して…」

「準備する時間も与えずに
抱いたのはどこの誰や!」

「…私です」

ピロリンピロリン

「美優紀電話なってるで」

ソファーの辺りに
おかれた携帯
美優紀に話しかけるけど
それより美優紀は
アイライン直す方が
気になってるみたい

「そんなんせんでも可愛いのに」

「社会人として当たり前やろ
てか彩がメイク薄すぎるねん」

「めんどくさい」

「はぁ…女子力ゼロ
モテへんな」

「…モテたら怒るくせに」

そのつぶやきは聞こえなかったみたいで
美優紀は歯を磨きながら
アイラインを引く神業を
さすがに飽きれへんくなったけどな
毎日の光景やし

「あ、彩ぁ車のカギないー!」

「こ、こら!鞄逆さにしたら
あーもぉ
中ぐちゃぐちゃやんか
…あったで鍵」

「ホンマにー?ありがとー」

「気持ちこもってねぇ
てかそんなに慌てへんでも
間に合うって」

「会議あんの!」

美優紀と私は会社は一緒やけど
部署が違う
だから私はゆっくりでも良かったりするけど
美優紀はそうはいかなくて
まぁ私がおったら邪魔になると思って
退散しようとしたら美優紀に呼ばれ
振り向くと
髪をまとめて持ち上げ
私に背中を向けて
顔だけ後ろにしていた

「背中のジッパーあげて…?」

甘えた声で言われると
変なスイッチが入りそうで怖い
わざとだるそうに近づいて
ジッパーをもつ
正面の鏡にはジッパーをあげる
私と美優紀の姿
毎日の光景
でも、色っぽくてなれなくてドキドキする
我慢できなくなって
思わず服の中に手を入れようとしたら
つねられた

「イテテテテ」

「何考えてんの
よいしょありがと
いってきまーす」

「美優紀」

「ん?」

「これからも
美優紀のジッパーあげるの
私に任せてな?」

「…当たり前やん
行ってきます」

美優紀のジッパーあげれるのは
私だけ
ハートのジッパーも
私だけのもの