「彩、優紀見てへん?」

「今日はまだ見てへんけど」

「マジか
休みなんかなー?」

渡辺が休み?
なんかあったんかな?


ブーブーブー
「もしもし?」

「渡辺どうしたん?」

「ん?あぁ今日は学校休む」

「体調悪いんか?」

「そんなんちゃうよ
ちょっと…ね」

「ん??」

「彩」

「どーした?」

「今から会われへん?」

「え?でも…」

「今だけわがまま
聞いてくれへんかな」

「渡辺…」

学校なんて休んだことない
途中で抜けたことも
でも今、渡辺の声が悲しそうで
私を求めてる気がした
それが嬉しかった
だからまーちゅんに話して
学校を抜け出した


「渡辺」

「ごめんな抜け出させて」

「ええけどどうしたんや?」

「んー最後に彩の顔
見たかった」

「最後って?」

「いや、なんでもない
そーいう気分で?」

「なんやねんそれ」

「仕事が忙しくて
しばらく学校に行かれへんから」

「大変なんやな…」

「そうやね
楽ではないかな」

「無理したらアカンで?
渡辺はすぐに無理するし
一人で抱え込むから
神セブン誰でもええから
ちゃんと頼るんやで?」

「ハハハッ母親みたい」

「こんなおっきい子供おらへんわ」

「そりゃそーや…」

「渡辺?やっぱり
しんどいんか?
元気ないで」

「そう?
そんなことないと思うんやけどな」

「なんかあるんか?」

「彩」

「ん?」

「僕はずっと
彩が好きやで」

「な、なんやねん急に///」

「伝えたくなってん
伝えれる時に伝えへんとな」

「…わかってる」

「よかった
そろそろ行くな」

「渡辺っ…」

「ん?」

「…いや、また学校来た時に言う
気をつけてなぁー」

「…もう聞けないんやね」





「ただいまー」

「彩っ!!!」

「朱里?」

「優紀は!?
どこいったん!?」

「渡辺ならさっき別れたけど
仕事忙しいらしいで」

「さっきうちの会社の
司令塔の出発リスト見てたら
優紀のチャーター機があってん!!」

「そうなんや
それがどうしたん??」

「ロンドン行きで
おかしいなって思って
優紀のお母さんに聞いたら
優紀



ロンドンに住むんやって」

「え…じゃあ」

(最後に彩の顔見たかった)

「あれはホンマに
最後ってこと…?
いつ出発なん!?」

「さっき恵に止めてもらうように」

ガチャッ
「手遅れやった
出発したよ
優紀の便」

「じゃ、じゃあ渡辺はもう」

「帰ってこーへんな」

「っ…」

「彩っ!!」

「なんであの時言わへんかったんやろ
私が好きっていえば
渡辺は残ったかも知れへんのに」

「彩…」

「今ならっ…こんな簡単に
好きって言えるのに
なんで言わへんかったんやろ」

(僕はずっと彩が好きやで)

「ズルイねん
言い逃げなんて


さいてーやで」