先生…いや美優紀さんと付き合って
変わったことは特にない
「山本、このカルテミスある」
「え?あぁホンマや」
「気づかへんかったら
患者さんの負担が増えるから
気を付けて確認するように」
「はいっ」
相変わらず愛想悪いし
言い方もきつい
「ホンマに付き合ってんのかなぁ
あ、吉田さん」
「あぁ山本くん
どう?最近は」
「はい、だんだん患者さんとも
打ち解けれるようになりました」
「そっかよかった…」
「吉田さん?元気なくないですか?」
「そう?まぁいろいろと…ね」
「俺でよければ話聞きますけど」
「…いいや
大丈夫」
「ホンマですか?」
「うん…じゃあね」
「んー心配や」
「何が心配なん?」
「おぉ上西
いや吉田さん元気ないから」
「…そっ」
「ん?」
「あれちゃう?
どうせ飲みすぎやろ?
俺午後の診察あるから行くわ」
「おぉ
なんかアイツも変やな」
「お先に失礼します」
業務が終わって家に向かう
さすがに疲れたなぁ
「やめてください…」
ん?
声がする方を見たら吉田さんがいた
隣にいるのは近くの大学病院の
医局長
(ええやん
君も玉の輿がぁなんて言うてるんやろ
うちの大学に来たらええやんか)
「お断りします
それに今は玉の輿なんてどうでも
いいですから」
え?
(ええやんか
こんなとこよりずっと
うちの方がええって)
「やめてください」
俺はその光景に背を向けた
助けてどうなる
俺に得はない
そうや意味ないんや
(吉田さん元気ないから)
…あぁもぉ!
「あの!」
(だれや?)
「うちのナースに手を出さんとってください
この人はうちに必要なんです」
(あぁ?お前誰やねん
新人やろ?
いっちょ前に口出すな…)
「あんたあそこの
大学病院やんな」
(あぁ医局長やで
お前みたいな新人…)
「じゃあ分かるやろ
俺の名前は上西恵」
(だから?)
「お前んとこの院長の名前」
(あ?上西せん…せい…
あっ!!)
「俺の伯父さん
これでもまだ文句ある?」
(ありません失礼します!!!)
「ったく…
気を付けてくださいよ
じゃあ」
「待って」
「何ですか…」
「お願い話しよ?
避けないでや」
「…わかりました」