「飲み会?」

「はい!先生はいらっしゃ…」

「いかん」

「えー!何でですか」

「病院どうするんよ」

「夜勤の人がいるじゃないですか
先生ホンマは18時で帰れるじゃないですか」

「あぁ夜勤の先生と変わったから」

「えぇ…じゃあ俺も
夜勤しよっかな」

「アホなん?新歓に
何で主役がおらんのよ」

「だってぇ」

「飲みすぎひんように
また誰かの家に厄介になるなんて
社会人失格」

「グサッ」

「フッ行ってきなさい」

「…分かりました」



飲み会にはたくさん来ていた
新人はここで気に入ってもらわれようと
必死や
まぁ俺は嫌われてるし意味ないけど

(吉田ぁ…お持ち帰り)

「先生私そういう仕事じゃないんですけど」

(ええやんかぁ)

「どーしよっかなぁ」

吉田さん
初めて本気で好きになった
最初は見た目だけやったけど
皆に優しいとことか
仕事にまじめなとことかに惚れた
でも、前にステータスのある人としか
付き合わへんって
俺みたいな医者の卵に
興味はないらしい
それを聞いてからというもの
変に無視したりさけたりしてる
子供やねんな俺は

(朱里ぃ)

「もぉ先生ってばぁ
あ、上西くーん
何とかしてやぁ」

「…自分でしてください
ステータス高いじゃないですか
山内先生腕もええし独身やし」

(おっ上西
たまにはええこと言うやーん
な、朱里ぃ)

「あのさ上…」

「追加注文いる人いませんかぁー」

「…」





(山本ぉ飲んでるか?)

「いや俺すぐ酔うんで
明日も仕事やし
すいません」

(おぉーそうか
でも、山本も大変やんな
あんな指導医で)

「そんなことないですよ
ちゃんと教えてくれますし」

(メスを持てない外科医なんてなぁ)

「ハハッ…でも俺は」

(何で持てなくなったか知ってるかぁ?)

「え?」

(ミスったんや
で…殺した)

「…殺した」

(その死んだやつが…)



「先生?飲みすぎですよ?
タクシー呼びますねー」

「山田先生…」

(おぉー話の途中でー)

「山本君」

「はい」

「今のは嘘やで
酔っぱらいの言葉信じたらアカン」

「…はい」

渡辺先生が…殺した