「菜々さんは
お祭り行きますか?」

「うん行く予定」

「そうなんですか…」

「予定な
相手おらへんから
浴衣きたいし
まぁサークルの子とかと
いこっかなぁって」

「あ、あの…」

「ん?」

「お、俺と
行きませんか?」

「…言ってくれるの待ってた
最初から愛菜君と行きたかったんやで?
愛菜君はホンマにいってくれへんな
言ってほしいこと」

「…」

「なんて…ごめんな
気にせんとって
じゃあ19時に神社に集合」



「もしもし楓子」

「ん?」

「いや…相談があって
その、楓子はその
俺が、もし…もし
誰かに告白したいって言ったら
おかしいと思うかな…?」

「…愛菜
自信を持ってください
大丈夫
女性恐怖症なんか
怖くないから」

「…ありがとう」


待ち合わせの時間に神社に行く
遠くから菜々さんが見えた
思わず立ち止まる
綺麗や…
俺はこの人が好きや
もしかしたら怖くなるかもしれへん
でも、気持ち伝えたくて
覚悟を決めて近づいた

「菜々さんお待たせしました」

「あぁ愛菜君
こんばんわ
いこっか
祭り回れなくなるで」

「そうですね」


「おいしいー」

嬉しそうに笑う
菜々さん好きやこの人が
よし…

「あの…」

(お姉さん可愛いなぁー)
(友達と回ってんのー?)
(俺らと回らへん?
ええ穴場あるんやけど)

「いや私は」

(ええやん)
(お兄さんええやろー)

菜々さんの腕をつかもうとするけど
体がすくむ…
菜々さんのこと好きやのに
手が出ない

(じゃーねお兄さん)

「…愛菜君!」

やっぱり俺は
最低で最悪な…

   大丈夫、女性恐怖症なんか怖くないから

楓子…
怖くない、大丈夫

「ま、まて!」

(なに?)

「その人は…
俺の…大事な人や!
行きましょ菜々さん」

菜々さんの手をつかんで
思いっきり走る
後ろから声が聞こえるけど
気にせぇへん

「愛菜君っ…ちょ、ちょっと早い」

「あぁ…ごめんなさい」

「ううん…ごめん
…あ、手震えてる
ごめんね、怖いやんな」

「菜々さん?」

「ほら花火始まっちゃうから
行こう…」

菜々さん
なんで泣くの?
ううん分かってる
俺のせいや
アホな俺が悪いんや
結局菜々さんを傷つけてる
はっきりしないと
もう、傷つけたくないから

「菜々さん!」

「ん?え…愛菜君?」

「俺、女性恐怖症で
菜々さん傷つけてばっかりだけど
でも…これ、受け取ってください!」

ポケットに入れてたバラの花
少し形が悪くなってるけど
想いはつよい

「…言うてよ愛菜君
花言葉だけじゃ嫌だ」

「お、れは菜々さんが
好きです!!
俺の花になってください///」

「愛菜君らしいね

枯らさないでよ…?」

「もちろんです…
ふぅ…」

「あ、ごめん近づきすぎた?」

「違いますから
ただ緊張しちゃって…」

「愛菜君って不思議やな」

「え?…あ」

「可愛くなったりかっこよくなったり
こういうのが愛しいってことなんかな…」

「菜々さ…ンッ///」

「大好き…」

「あ…あ…」

「愛菜君?」

「あぁぁ…」

バタンッ

「愛菜君!?
もぉ…キスだけで気絶しないでや
ホンマに…愛しすぎるやろ」