「百さん!」
「んぁ…楓子か」
「今日はお祭りです
行きましょう」
「やだ、だるい」
「…そうですか
じゃあ仕方ありません」
「俺眠いから
昨日もバイトで…」
「お疲れ様です
私、洗濯してきますね」
「…」
楓子と付き合って
毎日のように家に来ては
家事をしたりする
俺が言うことには全部YESで
「祭りか…」
アイツ仕方ないとか言うけど
ホンマは行きたいんやろうな
祭り行ったことないっていうてたし
「楓子出かけるで」
「どこですか?」
「浴衣…探しに行く」
「え?」
「いっとくけどな
花火始まる前には帰るで
人多いの嫌い…ぐぇっ!」
ギューーーーー
「ありがとうございます
百さん」
「お。おぅ」
「お店がいっぱいですね」
「まぁ祭りやから」
「あれ、なんですか?」
「射的や
やってみるか?」
楓子に射的をやらせると
色んな所に飛ばして本人は
パニック
「何してんねん
ええかこうやって…(パン)
ほら落ちた」
「凄いです百さん!
私も負けません」
そこからずっと射的に
夢中な楓子
なんか子供みたいで
少し笑えた
「帰るで」
「はい」
帰り道花火の音が響く
楓子は空を見上げながら歩くから
何度も転びそうになり
そして…派手に転んだ
「アホ何こけてんねん」
「ごめんなさい」
家の近くやったから
そのまま部屋で
手当てをした
「これでよし」
「ありがとうございます」
「お、おう…あ///」
楓子を見ると
少し浴衣が着崩れてて
うなじとかちょっと汗かいてるとことか
いつもの硬い楓子じゃなくて
なんか隙がある感じ
「か、帰るで
送るから」
「…」
「楓子?」
「いえ、何もありません」
楓子は悲しそうに笑う
こいつはいつもYESで
何も言わない
だから気持ちが分からんくなる
「どうした」
「え?」
「お前さいっつも
はい ばっかりで
ホンマのこと何も言わんよな…」
「だって」
「俺が嫌うから?」
「はい…」
「楓子…?」
「私には百さんだけやから
嫌われたくないっ」
「…泣くな
ホンマにお前だけは
なぁ楓子祭りってのは特別や
だから今日だけ特別
お互い素直になる
楓子
俺やってお前だけや
めんどいし真面目やしよーわからんけど
お前だけや
嫌いになんかならへん
だから悲しそうな顔すんな…」
「百さんっ…」
「楓子…何を思ってる?」
「今日は…帰りたくない」
「え…?」
「うっとしいのは分かってます
でも…百さんとずっといたいです」
「楓子…アホやなお前はホンマに
同じこと思ってたんか?」
「百さん…あ」
ギュー
「ホンマ…今日だけやからな
素直になるのは…
帰るな楓子
俺の傍におれ」
「百さん…」
「目…つぶれ」
「キスしてくれるんですか?」
「アホ…きくなや///」
「百さん赤いです」
「うっせ…」
「ンッ」
「はぁ俺がこんなこと
言うなんてな」
「え?」
「愛し…てる///」
「…プッ」
「お、お前ふざけんな///」
「必死な百さんも好きですよ」
「あーうぜぇうぜぇ」
「百さん」
「あ?」
「私も愛してます」
「あぁそうかい///」