KEIのことが分かるぬまま
日は過ぎた
きっとあれは私の妄想
そうやと思って
忘れることにした
けど…

「誰…?」

「あ、覚えてない?
一瞬やったから
これ名刺」

「難波レコード 山本彩
山本…あ!
KEIのマネージャーさん!?」

「まぁね
そんなに驚くことじゃ」

「凄いこと
友達がファンなんです!」

「俺の!?
なんで…」

「カッコいいって」

「照れるな…
そんなことよりこれ」

「封筒?なにが
え?お金?これは」

「治療費あの時
恵とぶつかって
足怪我してたやんな」

「そうですけど…
あ、じゃああの時の人は
ホンマにKEIなんですか」

「ごめんそうなる
実はそのお金は
KEIの正体っていうか
あの性格の口止め料っていうか
そういうのも含んでる…」

「口止めって」

「ごめん怪我さして
こんなこと最低やと思う
でも、俺やってアイツのために必死や」

「じゃあなんで本人は
来ないんですか?
私が飛び出したのは悪かったです
でも、あんなふうに言われて
ショックでした
それに…」

「ごめん…」

「山本さんがなんで
謝るんですか?
でも仕方ないですよね…」

「な、なんで泣いて…」

「私KEIの大ファンで大好きで
ホンマは素を知っても好きじゃなきゃダメ
なのに…
私KEIじゃなかったらよかったって
最低なんです
ファンじゃないいんです」

「違う!そんなことない」

「お金いらないですから
足ももう治ったし
KEIのことばらしたりしないです
ありがとうございました」

「待って吉田さん」

「やっとできた…支えやったのに」

「え…?」





「おー彩おかえり
どーやったあの女
納得したか?」

「…」

「おい彩?」

「恵」

「なに」

「自分で謝りに行ったら?」

「は?
おかしいやろなんで俺が」

「怪我さしたのは恵や
本人が謝るもんや」

「なんやねん
あ、さてはアイツに脅されたか!
あの女金じゃ足りんかった…」

「泣いてたんや」

「は?
演技ちゃう?
金巻き上げるための…」

「彼女はそんな子ちゃう!」

「は?なに怒ってんねん
おい!彩!」

バタンッ

「恵…あの子なら
変えてくれるかもな
今のお前を…」