「あーカルテの整理もしんどいなぁ」

「頑張れ未来の名医」

「吉田さん
すいませんありがとうございます」

「最初はね誰でもしんどいって
特に大学病院ってしんどいよー?
ごちゃごちゃすぎてね」

「やっぱり
人間関係って凄いですか?」

「もちろん
山本先生も気をつけなよ?
誰が狙ってるか分かんないから」

「ですね…」




「なぁ彩」

「ん?」

「誰に担当してもらう?
ほら福本先生言うてたやん
誰かに担当ついてもらうからって
やっぱり山田先生やんな」

「あぁ…うん」

「彩?」

「いや…何でもない」

「あぁ
尊敬できる人じゃないとなぁ」

「尊敬か…」

「ま、あとでいっか
どうするこれから飯でも…」

(誰か‼来て!)

「え?あっ!」

声のしたほうを見たら
子供がうずくまってて
お母さんが助けを呼んでた
俺らは慌てて向かう

「どうしました!?」

(急にお腹が痛いって…
えっとそれで…)

「持病は!?
いつ頃からおかしかったですか!」
「今日何を食べました!?」

(そ、それは…)



「待ちなさい」

「「渡辺先生!?」」

「どいてアンタら邪魔やから

お母さん
息子さんのこと見ます
渡辺って言います
そこの病院の医師です
大丈夫安心してください
ゆっくり呼吸をして
何があったか思い出してください」

(はい…お願いします)

「よーし僕ー?落ち着いて
深呼吸してー?
よくなるからねー?
痛いのはここかなー?
それともここ?」

(痛いよぉ!)

「ここか…
盲腸じゃない
僕、気持ち悪くない?」

(気持ち悪い
胃がグルグルする)

「そっか
お母さん今日食べたもので
おかしいものありませんか?」

(生ものを確か…)

「たぶん食中毒ですね
まぁひどいですけど
二日ほど入院すれば大丈夫
病院につき次第詳しい検査をします」

(ありがとうございます!
お願いします)

そんな会話をしてたら
救急車が到着した
俺らは手伝おうと近づく

「アンタらは帰り」

「でも…」

「いても邪魔
それに…変に関わると厄介
お疲れ」

渡辺先生は
救急車に乗って去っていった

「なんやねんあの言い方
ほかにないんか
なぁ彩」

「…」

「彩?」





「愛菜お疲れ…何見てんの?」

「担当医の希望書
やっぱり菜々多いわ
…今年も渡辺は、あ」

「え?あ」

渡辺先生に指導をお願いしたいです
      山本彩