有り得へん
絶対夢や

部屋に帰ると
たくさんのKEIのポスターが
私を迎えてくれた
優しい笑顔
かっこいい表情
そうやこれが
アイドルのKEI
さっきのはきっと夢
そう思って急いでベットに潜った



気づいたら朝やった
学校行かへんと…

「イタッ…足が」

昨日のは夢じゃなかった
なら、人違いや
そうや絶対そうや

「朱里~足どうしたん??」

「あぁ昨日ぶつかって」

「えぇ!?
相手の人なんて?」

「ふざけんなみたいな?」

「はぁ?なんなんそいつ
最低すぎるやろ
てか、朱里~
私昨日言ったやんな?
はしゃぎすぎて
怪我したらアカンよって
話聞いてた?」

「ごめんごめん…」

「朱里?
どうしたん?
元気なくない
いつもならもっと
最悪ー!とか言うやん」

「うんまぁ
ちょっとね」

「朱里…」



(はいおっけー
KEI君カッコええよー!
んじゃ休憩しよか)

「はい!ありがとうございます」

ガチャッ

「あー疲れたぁ
長いねんあのヘタクソ」

「おい恵
そんなこというな
どこで誰が聞いてるか
わからへんねんからな」

「あーはいはい」

「まったく…」

「彩ぁタバコ」

「禁煙やどアホ」

「ケチやなぁったく」

「てか、昨日のあの子
大丈夫かな」

「なにビビってんねん
訴えられたら社長に頼んで」

「じゃなくて
足怪我してたみたいやし」

「アイツが前見てないの悪いんやろ」

「あのなぁ
少しは周りのことも考えろ」

「無理、人の気持なんか分からん
てか、分かりたくもない」

「また心を閉じるやろ
ホンマにカメラの前と
ちゃいすぎておかしなってくるわ」

「KEIは俺の理想や
そして…幻想」

「…はぁ
ほら、休憩終わりや
撮影行くで」

「おぅ」


(では取材を始めます)

「はいよろしくお願いします」

(KEIさん次のライブへの意気込みは)

「今度はドームで気合い入ってます
たくさんのファンの人に会えるの
楽しみにしてます」

(KEIさんは甘い笑顔で有名ですが
笑顔にしてくれる人がいたり…?)

「…」

(KEIさん?)

「いませんよ
今は仕事が恋人ですから」




「お疲れ次ラジオやから」

「あぁ…」

「恵どした?」

「いや…俺はアイドルでおれてるか?」

「どした急に」

「なんでもない
車出して」

「あぁ…」