花火大会待ち合わせの時間
「彩まだかな
やっぱり…来ないか」
「わ…渡辺!」
「彩来てくれ…っ///」
「悪い…
色々用意してたら遅くなって
浴衣やから走れなくて
待ったやんな…」
「…」
「渡辺?
やっぱり変やんな
ごめん!
着替えてく…」
ガシッ
「え?」
「ちょっとこっち来て」
手を引かれて
路地裏へ来た
「渡辺?」
「アホ!!!」
「へ?」
「はぁ…最悪や」
「えぇ渡辺?」
「迎えに行けばよかった」
「ごめん遅れたこと
怒ってんの?」
「可愛すぎんねん」
「え?」
「あーホンマに
俺は彩を一番に見れてないやん
来る途中までになんにもの
男が見てるねん
ナンパされたやろ?」
「されへんよ!」
「道教えてもらえますか?
花火大会誰かといきますか?
子の浴衣どこで買ったんですか?
って質問も含めるで」
「うっ…それは
確かに聞かれたけど」
「あぁ…ないわ最悪や」
「なんやねん別にええやんか
今日は渡辺と回るんやから」
「そうか…じゃあ俺だけの
彩ってことやんな」
「ま、まぁ言い方はあれやけど」
ギューーー
「ならいい」
「ちょ…離せ///」
「彩」
「ん?」
「今日の彩可愛すぎて
理性なくなったらごめんな?」
「理、理性っ///」
「さて
屋台回ろうかなー」
そこから屋台を色々回った
デートっていうので
身構えてた私を安心させるために
渡辺はふざけたりして
緊張をほぐしてくれた
「彩、ここ」
「うわ…特等席や」
「そっ彩のために」
「…ありがと///」
「可愛いー」
「茶化すなアホ」
ドーンドーン
「綺麗やなぁ」
「あぁ」
「おっ!渡辺!
今の星やったで!
…っ!?」
横を向くと渡辺は
私を見つめていた
「不思議やな」
「え?」
「彩のこと
男みたいになったり
子供みたいにはしゃいだり
でも…」
「っ///」
「やっぱり可愛いんや
なぁ…どんだけ魅力あるん?」
「わ…たなべ?」
「彩…キスしてもええかな」
「キス…?」
「僕だって必死やから」
徐々に顔が近づく
ど、どうしよ
私は何がしたいんや?
渡辺が好き?
分からへん
嫌いじゃない分かってる
でも、好きかどうかなんて…
「ハハ…泣かないで
冗談やから」
「渡辺…」
「花火終わったな
帰ろっか
送ってく」
渡辺はまた悲しそうに笑った
違うんや
この顔にさせたいんちゃう
私は渡辺を…
「渡辺!」
「ん?」
「私はうれしかった
戸惑ったけど
花火に誘ってくれたことも
可愛いって言ってくれたことも
キスしようとしてくれたことも
でもっ…渡辺が言うように
私はアホで
脳みそまで筋肉でできてるような
やつやから
分からへん
ごめんっ…そんな顔にさせたく
なかったのにっ!」
ギュー…
「アホやな
泣かんでええっていうたやろ
僕やって泣いてる顔見たくないねん
急ぎすぎたな
彩が可愛すぎて
焦ったんやホンマに…
彩の気持ち分かった
待ってるからちゃんと
彩が言えるようになるまで」
「うん…」
「でも…」
チュッ…
「うわぁ///」
「おでこだけは許してや
可愛すぎる彩が悪いんや…」