ガチャ
「あ…」
屋上の扉を開けた時
初めて彩に会った日のことを
思い出した
タバコを吸って
つまらなそうに
外を見てた…
「渡辺」
「…タバコやめや
未成年なんやから」
「落ち着かへんねん」
「…もう大学生やろ?
ここを出て立派な大人やん」
「立派…ねぇ」
「そう…
卒業おめでと
素敵な未来待ってる
じゃあね」
「なぁ!」
「なに?」
「ホンマに
素敵な未来ってやつ
待ってると思うんか?」
「思うよ」
「じゃあ
俺の傍にいてくれるんか」
「え…?」
「…俺の未来には
お前がおらんとアカンねん」
「山本くん?」
「彩って呼べ
美優紀
いっつも呼んでるやん」
「だって…うわぁ」
ギューーーー
「ホンマに悪かった
俺、お前の立場考えたら
ああするしかなかった
守るったって俺にはまだ
そんなことできひんかった
傷つけたよな」
「うん」
「正直俺なめてたわ
別にお前なんかおらんくても
楽やしくうるさくないし」
「ひどい」
「ハハでも無理やった
あれまくったわ
たくさんお女抱いて
タバコ吸って
やっぱりお前なんやって
思ったわ」
「ホンマにサイテー
浮気したんや」
「お前の方がええ体してる」
「体だけ?」
「全部や
こんなこと誰かに
言う日が来るなんてな
恥ずかしすぎるやろ」
「ホンマやな」
「俺にここまで言わせるなんて
お前何様やねん」
「美優紀様」
「アホ…」
彩は強く抱きしめなおした
彩の匂い
彩のぬくもり
彩の鼓動
全てがうれしくて
涙が出る
「泣くな…」
「泣かしたん誰よ」
「俺」
「アホ
勝手に一人にして
勝手に悩んで
ホンマにアホすぎる」
「そうやな
やっと気づいた
だから俺頑張った
勉強して大学入って
迎えに行ったろって
俺頑張ったやろ?」
「カッコよすぎてむかつく」
「そりゃどうも
なぁ美優紀」
「ん?」
「もう一回俺のものになって
もう…お前がおらんのは
いやや…」
「私のこと好き?」
「好きや」
「ホンマに?」
「ホンマに…」
「もう…一人にせぇへん?」
「約束する
必ず傍におる」
「彩…大好き///」
「…なんか不思議やな」
「え?…ンッ///」
「年上のくせに
可愛いねんな」
「か、可愛い?
今可愛いって言うた?」
「言うた
ホンマのことやろ」
「初めてや…」
「そりゃ俺やって変わるわ
もう大学生やし
大人やぞ」
「あぁ…」
「だから」
「ん?…あ///」
「美優紀のこと
たくさん可愛がったる
ほら帰るで」
「はーい」
初めて会った日
貴方のこと
心配で仕方なかった
けどそれがどんどん
恋になり愛になった
たくさん傷ついたけどでも
やっぱり私は
「ふぅ…」
「あータバコ!
禁煙!」
「あ?」
ヤンキーでも
私を愛してくれた貴方が
大好きです
END