「お疲れしたー

ってまたお前かよ
毎日毎日」

「お礼したいですから」

「だから気持ちでいいって
それにこんなところで
お嬢様が一人で危ないやろ」

「お嬢様ではありません
楓子です」

「はいはい
楓子だから…」

「…お願いします」

「あー…
じゃあ遊び相手になってや」

「遊び相手?」

「おう!よしついてこい!」

「うわちょっと!」




「えい!」

「うわ!へたくそ!」

来たのはボーリング
というところで
初めてで全く分かんない

「ええか?ボールは
こう持って
こっちはこうで…」

「///」

「楓子?」

「百さんは
いい匂いがしますね」

「っ///
アホか!何言うてんねん」


そこから今度はバイクの後ろに
乗せてもらった
初めてのことで
怖かったけど
楽しかった

「やっぱり海はええなぁー」

「きれい…」

「楓子は幸せか?」

「え?」

「いや…
なんとなく…な
お嬢様…って言ったら
アカンねんな
ほら家のこともあるからさ
門限破って遊んだりとか
寄り道とかないわけやろ?」

「確かに
たまに息苦しくなることも
あります
でも…仲間がいるから」

「神セブンか?」

「はい…
私を私のままで包んでくれる
大切な仲間です
だから幸せです
それに」

「ん?」

「百さんにも
出会えました」

「っ///
お前それ
そこらへんの奴に言うなよ」

「え?」

「何でもない
俺もお前に出会えてよかった」

「百さん…」

百さんは見た目はものすごく
怖くて近づきにくい
でもホンマは誰よりも
笑顔がきれいで
目が澄んでいる
この笑顔をずっと見ていたい

「帰るで」

「そうですね」






「さすが家元
家でかっ!」

「入りますか?」

「アホか俺みたいなやつ
はいれるわけないやろ」

「入れます!
お父様には私が」

「いや…やめとくわ」

「そうですか…」

「おう」

「また海に連れて行って
くれますか?」

「なぁ楓子」

「はい」

「もう会いにこんとってくれ」

「えっ…」

「やっぱり分かった
お前と俺は住む世界が違う」

「そんなことっ!」

「あるから」

「私のこと嫌いですか?」

「ちゃう!」

「え…」

「俺と
お前は釣り合わへん
お前はきっと
えらい坊ちゃんと釣り合う
こんな人間の底辺と
おる奴ちゃう」

「百さんは底辺なんかじゃ」

「さんきゅ」

「百さん私だって
百さんのこと…」

「楓子
お礼は十分してもらった
暇つぶしっていうて悪かった
お前はいつでも真っすぐや
一人で危ないとこ行くなよ」

「百さん待ってください」

「仲間がおったら大丈夫
その仲間大切にしろ
じゃあな楓子」

「百さん!百さん!
百…さんっ」