昨日から頭を離れない
誰かを好きになるなんてあり得へん
ましては女
しかも担任
危なっかしすぎて
心配になってるだけ
親心的な?
そうやきっとそういう…

「山本君」

「あ?」

「この問題解いて」

「無理」

「山本君なら解けるから
ほら頑張って」

渡辺が無意味に近づいてくる
こいつのシャンプーの匂い
甘くて結構好きやねんなぁ
い、いやっ
好きなのはにおいだけで!

「山本君?
顔真っ赤やけど
体調悪いん?」

「だぁー!近づくな///
俺、サボるから」

「ちょっと!」




「何してんねん俺は
らしくなさすぎるやろ」

屋上で寝転がる
なんか久しぶりで
懐かしくも思う
ちょっと前まで
この景色しか見てなくて
喧嘩ばっかりで
なんも楽しくなかった
でも、アイツが無理やり
連れ出したんやんな
びっくりするぐらい無理やり

「感謝はしてる
でも…」

自分の気持ちが分からん
自分のことやのに
まったく分からへん
どうしたらいいかも
何もかも

「くそっ…」

「不機嫌?」

「あ?渡辺…授業は」

「終わって昼休み
また寝てたん?
もぉーせっかく授業でたんやから
最後まで出てや
英語苦手なんやろ?
分かりやすく教えるから…」

「別に勉強したって…」

「ちゃんと生きるとか
言ってたやんか
進路のこととか考えへんと
来年担任になる人
困っちゃうで?」

「…来年」

「うん受験生になるんやし
今の山本君なら大学
いかれへんこともない
ちゃんといい方向に進めてるで?」

「いい方向…ねぇ」

「うん
悩んでるの
そういうこととちゃうの?」

「お前の…いや
まぁそんな感じや」

「うん山本君が決めたらええよ
私が担任のうちは
ちゃんと協力できるし」

「…来年は?
担任じゃなくなったら
お前は俺のこと…」

「え?」

「いや…///」

「…きっと担任じゃない分
協力できひん部分出てくる
でも応援するし支えにもなるからな?」

「///」

「山本君?」

「お前の方こそ
そんな火傷したり
合コンでやばかったりとか
大丈夫なんか」

「あーやんなぁ
そろそろ山本君離れせんとな」

「離れ?」

「んーちゃんと考えたらさ
私は教師で
山本君は生徒やん
それやのに頼ってばっかり
それに泊まってもらったりとか
送ってもらったりとか?
やめへんとね」

「…」

「あっ…会議の時間忘れてた!
こういうとこ治さないとなー
じゃあ午後の授業はちゃんと出てなぁー!
頼んだで!」

そういって俺の頭を
ぐしゃぐしゃってして
下へ降りようとする渡辺
とっさに俺はその手を





掴んでしまった…。