「彩ーご飯作りに来たでー
ってどうしたどうした」
「朱里…俺、もう無理」
「は?何よ急に」
「実は…」
俺は今悩んでること
そして恵兄に言われたことを
朱里に話した
「なるほどねー
てかそこまで言って
なんで気づかないかなー」
「あ?」
「もぉー怒らんとってや
あータバコも灰皿から
溢れ出てるやん」
「うるせぇ」
「いじけるなぁ
はぁ…」
「あのさ
朱里は恵兄のこと
どう思ってたん?」
「んー朱里も
おんなじかな
ずっとただの幼馴染で
でもなーある日恵
彼女できたって
朱里に嘘ついてん
その時ショックやった
そっから少し距離が空いて
いつも恵のことわかってたはず
それやのになんも分からんくなった
それが辛かった
でもなんて言ったらいいか分からへん
なんで恵に彼女ができてショックなのか
けど…分かってん
朱里は恵が好き
名前がつけられない関係は嫌やった
彼女、恋人っていいたかってん」
「恋人」
「彩…
だれかとの関係を悩むこと
それって好きなんちゃう?」
「好き?
俺が?誰かを?」
「誰か?
渡辺先生やろ?
彩が好きな人」
「は、はぁ!?」
「そうやろ?」
「なんで俺があんな
ちんちくりんを!」
「そう?渡辺先生
結構いい体してるけどなー」
「な、なに見てんねんっ!」
「嫉妬?」
「はぁ!?ふざけんなブス!
グェ!!!」
「てめぇ誰に口聞いてんねん?
あ?」
「すびばせん、あがりざま
(すみません、朱里様)」
「ったく
とにかく考えたら分かるって
ずーっと意地張ってたら
大切なものなくすで?
夕飯オムライスでええ?」
「うん」
俺がアイツを?
何言ってんねん
そんなわけないやろ
俺は女が嫌いや
アイツのことは嫌いではない
それは認める
でも好きとかそんなんは…
アイツに抱いた感情は…
「朱里」
「ん?」
「抱きしめたいって
好きの一種か?」
「は?」
「なんやねん」
「はぁ…もう疲れるわ」
「はぁ!?」