「おーい彩」

「恵兄か」

「休憩終わったけど
何してんの?」

「わりぃぼーっとしてた」

「悩み事?」

「ちゃうよそんなんじゃ」

「当てたろか」

「だから…」

「渡辺先生」

「っ!」

「ビンゴや」

「…ッチ」

「彩のことは
わかってるつもりやからね」

「うぜ…」

煙草に火をつける

「ふぅ…わからへんねん
何かいろいろ」

「まぁ急に
生活ってか周りが変わったから」

「学校やって
今じゃ教室に行くのが普通で
屋上のほうが珍しくなった」

「そーみたいやな
愛菜が喜んでた」

「それは渡辺のおかげなのは
わかってる
アイツが俺の為にしてくれたことも
信じてもいいってことも」

「じゃあ何に悩んでる」

「アイツに俺を
ただの生徒の一人って
見てほしくない」

「うん」

「アイツたまに
辛そうに俺のことみるから
きっと俺のせいで苦しんでること
あるはずやねん
それやのに何にもいわへんから」

「そりゃ教師が
生徒に相談何かおかしいやろ?」

「関係ないやろ
アイツと俺は…
アイツと…俺は」

「何?
なんもない
強いて言えば
教師と生徒」

「…やっぱりそうやんな
俺は借りだけ作りたくないねん
アイツ一人で苦しんでほしくない
一人で泣かんとってほしい
ほっとかれへんねん
危なっかしくて
それやのにアイツは
迷惑かけてばっかり
俺はそんな風に思ってへんのに
さっきだって!」

「ㇷ゚ッ」

「なんやねん」

「彩ホンマにわからへんの?」

「何が」

「はぁ
じゃあ教えたる
彩が渡辺先生となりたい関係
どうありたいか」

「恵兄わかるんか!
教えてくれ」

「それは…内緒」

「は?」

「自分で気づかな意味がない」

「はぁー!?
ちょっと恵兄!」

「あーでも一つだけ言うたるわ」

「え?」

「俺は朱里とずっと
幼馴染やと思ってた
でもある時に気づいた
そしたら答え何か
簡単に出るわ」

「朱里と恵兄?」

「そうや
俺も同じやった
まぁ今は悩め!
じゃーな」

「ちょっ!恵兄!
あーーーーー!わけわからん!」