「彩ぁ…」

「なんやねん朱里」

「彩があの
妖怪完璧人間優紀に
なんか言われてずっと悩んでるねん
私の可愛い彩がぁ」

「お前ホンマに彩好きやな
好きなやつとかおらんわけ?」

「…」

「朱里?」

「おるよ」

「え?」

「朱里ー!この問題教えてー」

「まーちゅん今行くー!
じゃあ恵また明日」




「好きなやつって誰やねん」

「機嫌悪いなぁ」

「優紀か
別にーただ朱里が
幼馴染の俺様に好きなやつ
できたっていわへんから」

「それだけ?」

「もちろん」

「そっ…まぁええけど」

「優紀はさ
なんで急に彩に
アッタク始めたん?」

「んー抑えられへんくなったから」

「抑えられへんく…」

「関係崩れるのも嫌や
でもこのままはもっと嫌やから
それにもし彩の前に
ほかの男が現れて
何もしないまま
彩を取られたくないからさ
まぁだいぶ彩を困らせてるのは
わかってるんやけどな」

「優紀は強いな」

「恵も伝えたら?
朱里に」

「俺は別にっ…
怖いんや
ずっと一緒やったから
朱里が隣にいるのが当たり前で
それがなくなったら
俺はたぶん壊れる」

「まぁわからんでもない」

「たまにアイツ見てたら
急に遠くなるときがあるねん
大人に見えて
俺の知ってる朱里じゃないみたいで
俺アホやし
まだ親父の会社継がれへん
御曹司やけど
朱里の家のほうが上やから
たぶん…」

「それは二人次第やろ」

「そうやんな
あー!結局俺は
適当に理由つけて
逃げてんねん
朱里と正面から向き合うこと
この前も泣かしたから」

「不器用」

「そーやな
まっアイツみたいな
わがままほしい奴なんて
そうそう現れへんし
ゆっくり」

「恵、朱里お見合いするらしいで」

「え?」

「ええんか?」

「っ…」

「今動かへんと
もうチャンスないかもやで?」

「あー!もう!
ちょっと行ってくるわ!」

「いってらっしゃいー


ま、お見合いなんか
するわけないけど」