学校終わって福本くんの家に
行ったけど
お留守みたい…
また明日にしよう
とりあえず菜々ちゃんの家行こ

菜々ちゃんの家の鍵は
ポストの裏
ほらやっぱり

「菜々ちゃ…あれ?」

玄関には靴が二足
彼氏さん?
でも二つあるならお客さん?

「菜々ちゃん?なんか…え!?
な、な、な、んで!」

そこには
傷だらけの福本くんと
ソファーでなぜかくつろぐ
山本くん

「あ、みるきー…」

「どういうこと?」

「実は…」

菜々ちゃんは色々話してくれた
彼氏さんからDV受けてたこと
それを福本くんと山本くんが
助けてくれたこと
福本くんを菜々ちゃんの家で
看病してること

「サイテーや…」

「そうやんな
教師として
生徒を危険な目に…」

「サイテーや私!」

「え?」

ガバッ!!ギューーーッ!!

「みるきー…?」

「菜々ちゃんが苦しんでるとき
側にいてなかった
気づいてなかった
最低や最悪や…」

「みるきー…
私やって必死に隠して…」

「ごめんな菜々ちゃん一人にして
辛かったやんな
苦しかったやんな
ごめんな?ごめん…」

「…っ」

菜々ちゃんは
涙目になって抱きついてきた
菜々ちゃん…

「でも何で山本くんが?」

「愛菜の見舞い」

「仲いいんやね」

「別に」

「親友なんですよ俺ら」

「へぇー」

「ッチ…あー俺帰るわ」

「おぅ
あ、渡辺先生送ってあげや」

「は?嫌じゃ
コイツ後ろに乗せたら
ギャーギャーギャーギャー…うるさい」

「そんなに騒いでへんし!
山本くんやって面白がって
スピード早くしたり
制限速度50のところで70出してんの
見たから!
違法やでそんなの」

「ちんたら走ってたら邪魔になるし」

「法律の方が大事ですー!」

「教師の癖にガキみたい」

「はぁ?」

「あ、あのさ
二人って何かあるん?」

「「は?」」

「だって何か」

「仲良さそうやし」

「「よくない!…あ」」

「ほら、やっぱり
みるきーも楽しそうやん
とりあえず山本くん
送っていってくれへん?」

「だからなんで俺が」

「みるきーストーカーに
遭いやすいからお願い」

「ッチ…はよ来い」

「え…」

「みるきー行っておいで」

「うん…」







「早く乗れよ」

「いや、やっぱり
おかしいやんな
教師が生徒のバイクの後ろに…グェッ」

「ごちゃごちゃうるさいねん
黙って乗れ」

「もぉー痛いー!」

2回目の後ろ
山本くんの背中
高校生やのに大人の人みたい

「あれ?出さへんの?」

「抱きつかんでええのか?」

「え…だって痛かったやろ?前」

「ッチ…怖いんやろ!
掴めばええやろ
別にキツくても大丈夫やわ」

そう言うと私の腕を強引に
自分のお腹に回す
山本くんの匂い
落ち着くねんな何か…

「いい匂い…」

「たばこの匂いやろ」

「ううん…山本くんの匂い
この匂い好き…」

「っ////」

「あ、あれ今私なんかいうた?」

「さぁな聞こえんかったわ…」

「ならよかった」

「出すで」

「うんっ」