「んーやっぱりか
分かってたけどな
俺を受け入れる人なんか
おらんもんな
…美優紀が特別やねん
変なのー…」

俺は犬に戻って
住んでいた場所まで戻った
薄暗い路地
頭が痛くなる匂い
でもここが正しい場所やから

「彩くん!」

美優紀!?

「ハァハァやっぱり
なんでそんなとこおるんよ
彩くんの居場所は私のとこやろ?」

違うで美優紀
俺はただの野良犬やから

「なんで来てくれへんの?
私のこと嫌いになった?」

そんなわけないやん
好きや大好きや

「反対されたから何?
関係ないやん
私は彩くんが好きやねん」

うん、でも美優紀は
両親が好きや
俺やって美優紀を産んでくれた人
笑顔にしたい

「彩くん…お願い来て?」

美優紀にはええ人おる
大丈夫

「…愛してる!」

え?

「彩くんしかおらんの!
なんでわからへんの!
アホちゃう
何カッコつけてるんよ!
だいぶかっこ悪いで!
勝手に一人でいって
だっさー!!!」

美優紀…?

「分かって彩くん…
私には彩くんしかおらんから
だから…私の側にいて」

美優紀…

「美優紀!彩くん!」

「お父さん!?」

あ、やばいっ

「待ってくれ彩くん!」

え?

「もう反対しない」

どういうこと?

「気づいたんや
ちょっと前まで美優紀は
毎日のように仕事がきついやめたい
そんなんばっかり
笑顔がなかった
でも最近笑顔が多くなった
それは全部君のおかげや

それにな
美優紀のことここまで思ってくれる人を
否定する理由なんかないやろ?」

「お父さん…」

「帰ろう
家でお母さんがご飯作って待ってる」

「帰ろ!彩くん」

「…ワンッ!!」





帰ってから
お母さんが彩くんに謝ってくれた
そこから、どうやらお母さんは
彩くんの顔がタイプらしくて
ずっと引っ付いて離すのに大変
お父さんも不機嫌になったから
無理やり帰ってきた


「はぁー疲れたぁ」

「お疲れ様
ごめんな?彩くんお母さんが」

「ええよ
美優紀のお母さん
許してくれたし」

「でもムカつくなぁ
お母さん
私の彩くんやのに」

「フハッ」

「なに?」

「美優紀がヤキモチか」

「はぁ?調子のんな!エロ犬!」

「可愛いやつー」

「なんなんよもぉ…」

「よかった…」

「彩くん」

「美優紀の側におれる」

「彩くんが勝手に出ていったんやろ?」

「いや、だってさ」

「ホンマに…おらんくなったら
どうしようかと
思ってんから」

「ごめん…」

「次同じことしたら
離婚や」

「離婚…それって」

「彩くん
彩くんは知らんから
私からしてあげる
ホンマは男の子からするもんやけど

私は彩くんが大好きです
わんちゃんでも人間でも
彩くんが大好きです
だから
私と


結婚してください」

「おぅしよ!」

「軽っ…」

ニコニコしてる彩くん
幸せやって思う
あなたが好きやから
プロポーズすることになるとは
思わんかったけど
でもあなたとおれるなら
それだけでええ…
私のペットは彼氏様
不思議ですか?
でも仕方ないやん
大好きやねんから
…でもこれからは

「美優紀愛してるでー」

「ばーか」

私のペットは旦那様

ですね


end