「アイツは
あんなこと言うてくれたけど
私は…」

ガチャッ
「ただいまー菜々ちゃん」

「ニャーッ」

「おぉありがとう」

あったかい笑顔で
私を抱きしめてくれる
ご飯にしよって言うて
キャットフード置いて
その横で愛菜くんが
ご飯食べる
一緒にご飯
私のこと撫でながら
優しい顔して見てくれる
それで十分やん
人間にならへんたって


「…ふぅ」

「ニャ?」

「いや、お母さんがさ
体調悪くてだいぶ気が弱ってんねん
安心させるために
彼女でも見せたいけど…」

彼女…?
愛菜くん優しいから
すぐできちゃうな
そしたらもう…私のこと

「でも今の俺は菜々ちゃんが
一番やし
考えられへんから
あー菜々ちゃんが人間なら
ええのになっ」

「…」

(菜々の飼い主優しいから…)
(伝えたいこと伝えれるで)

伝えたいこと…
いちかばちか…

ピョンッ

「ん?おぉ菜々ちゃん
どこに…」

ピカッ!!プシュー

「…おぉ
なんやなんや
…ッ!?」

目を開けると
愛菜くんの驚いた顔
そうやんな…
でも伝えるだけ伝えへんと

「愛菜くん
驚かせてごめん
ホンマはならへんつもりやったけど
やっぱり言葉で伝えたくて
拾ってくれてありがとう
たくさんの愛もらった
いつもありがとう
幸せ…でした」

です って言いたい
でも愛菜くんの言葉しだいで
変わるからなんも言われへん…

「…」

「気持ち悪かった…?
ごめんやっぱり出ていく」

「困るねん」

「あ、そうやんな
やっぱり…」

バサッ

突然上から
タオル被らされた
なに?埋めてやる!みたいな?

「愛菜くんごめんなさいっ
ホンマに…」

「可愛すぎるやろ!!!」

「…へ?」

「は、裸やねんから
理性消える前に何とかせんと///
ふぅ菜々ちゃん…」

「なんで、驚かへんの?」

「隣の彩くんが
人間になるとこ見ちゃってん
だったら菜々ちゃんもって
めっちゃ願ってたから
よかったぁ」

「愛菜…くん?」

「菜々ちゃん
俺の傍におってや
ペットとして
彼女として」

「…ええの?」

「ええよ
よし、じゃあー行こっか」

「行くってどこに」

「俺の実家
お母さんに見せへんと
俺の奥さんになる人って」

「え?ちょっと待って
そんなことまで約束したら…」

「だって俺には菜々ちゃんだけやし
菜々ちゃんも俺だけやろ?
ならええやん
ほら行くで
あ、でも服がないな…
俺の服着ような?」

「う、うん」

「これでよし…と
耳可愛いなぁ」

「やぁ…」

「うわ…やば」

ギューー

「俺の彼女最高すぎるやろ…」

「愛菜くん…ンッ///」

「大好きやで菜々ちゃん」

「私も
愛菜くんが大好き」