「お邪魔します」

「うん座って」

「あの、いらっしゃいって
言ってくれへん?」

「え?お、おぉ
いらっしゃい」

「ありがと
ここ座っていい?」

「うん
お茶持ってくる」

彩の部屋に来た
もしかしたら今日が最後かもしれん
呼吸を整える
ちゃんと伝えれるか
違う伝えなきゃなんや

「お待たせー
はい、どうぞ」

「うん…あ、ごめん
そっちのコップでもいい?」

「うんええよ
でもなんで?」

「え、えっと銀が苦手で
金属アレルギーみたいな…」

「そうなんや
ごめんな?」

今は多分チャンスやった
でもやっぱり心はまだ伝えたくない
一緒にいたい…離れたくない

「美優紀ゲームでも…どうしたん?」

「彩っ…」

ギューッ

「おぉぉ///」

言わないと…いけないんだ




「あのな…大切な話があるねん」

「大切な話?」

「私なちっちゃいときに
彩を好きになった
優しくてあったかくて
そっからずっとずっと大好き
彩もそうでよかった
私は死ぬまでずっとそうなんや」

「美優紀…」

「だから、この気持ちが
もっともっと大きくなる前に
言わへんと
ずっと秘密にしてたこと
私…実は…

ヴァンパイアやねん」

「え?ヴァンパイア
ハハハッどうしたん?なんの冗談…」

「ホンマにそうやねん
証拠見せるな
離れて…すぅ」

呼吸を数回
パワーを込める
その瞬間牙が生えて
目が紫に
このままじゃ制御きかんから
予備の血液を飲んですぐに戻った
つぶった目が開けられない
彩の顔…どんな風に

「だから、招かれんと部屋
入れんかったり
銀が苦手やったり
太陽があかんかったり…」

「良く知ってるな
その通り
全部吸血鬼やから

ごめんなさいっ…
今まで騙してて
一度でも気持ちが通じあって
嬉しかった…幸せやった」

首のネックレスを取る

「ありがとう
…さよなら」










「待って」

「え?」

「言うだけ言うて出ていくとか
おかしいわ
ちゃんと目開けて
俺の顔見て
言いたいこと聞けよ」

「…そうやんな」

恐る恐る
目を開けると
すごい怒った顔の彩

「ホンマにふざけんなっ…」

殴られる
そう思った
でも予想外やった


抱きしめられるなんて

「何で一人で悩むかなぁ…
なんで勝手に決めるかなぁ
そらちょっとショックやし
驚いたけどさ
何となく予想っていうか
わかってた気もするし
腹立つのはさ
こんなことぐらいで
出ていこうとするのと
俺には美優紀しかおらんこと
分かってへんことや」

「こんなこと?
そんなわけないやんっ
分かってる!?
私とおったら
急に暴れだしたり
倒れたりもするし
もしかしたら吸血したくなるかもしれん」

「血、吸ってもええよ」

「アホちゃう!?
血を吸うってことは
副作用が…」

「吉田やってしたやん」

「…何で知ってるん?」