「朱里おはよ
熱は?」

「うんもう大丈夫」

「そっかよかった」

恵の笑顔はいつも優しい
その笑顔が大好きで
もっと見たいって思う
昨日見た夢のせいで
恵の顔ちゃんと見られへんくて
目を逸らしたら
恵が不思議そうに覗きこんだ

「朱里?
どうした?まだしんどいか?」

「ううんそんなことない」

「そっかよかった」

恵は朱里の頭を軽くなでると
カーテンを開けた
光が射して
恵が輝いて見える
その姿が幻想的で
そしてなんか寂しくなって
思わずベットから飛び降りて
背中に抱きついた

「朱里…?
やっぱりしんどいんじゃ…」

「違うから…」

「じゃあどうしてん
何かあった?」

「恵…好きな人の所にいく?」

「え?」

「朱里のとこから
いなくなんの?」

「大丈夫や
朱里を一人にせぇへん
言うたやろ?
俺が守るから
お前のお兄ちゃんとして…」

「なぁなんでなん?
なんでお兄ちゃん?」

「朱里…」

「朱里は恵が好き」

「っ…」

「お兄ちゃんじゃないもん
お兄ちゃんって言わんとって」

「アカン…
俺らは兄弟や」

「血繋がってないやん」

「それでも兄弟や
朱里は俺の妹や
変わりはない」

「そんなん関係ない!
恵のこと好きやから!」

「朱里は勘違いしてるんや
朱里は男とあまり関わったこと
ないから
勘違いしてるんや…」

「違うもん…朱里の気持ちは」

「…」

「恵のことが好き!」

「…」

「恵…」

「じゃあさ…」

ドスッ

「ヤらせろ」

「え?」

恵は私をベットに
押し倒して
すごい怖い顔で言った

「好きなんやろ?
じゃあヤらせろ」

「やめて…恵」

「やめてちゃうやろ?
俺のこと好きなら
ヤらせろよ
モデルやってるんやし
ええ体してるやん
ラッキーやわ」

「恵…」

ずっとそう思ってたん?
朱里に優しくしてくれたのも
笑いかけてくれたのも
助けてくれたのも
全部そんな風に思ってたん?
ひどいよ…最低や恵

バチンッ!!!

「ッ!!!」

「恵のアホ…
恵なんか…大ッ嫌い!!!!!」

バタンッ!!!!!

「大ッ嫌い…か
そりゃそうやんな
俺は朱里を傷つけたんやから
でもこれからできる傷より
浅いよな
ホンマに俺はアホやねん…」

そう呟くと
頬に冷たい物が流れた