「ハァハァ…」

何とか下まで降りれた

「敦子様大丈夫ですか?」

「はい…ッ」

「ん?足が腫れてるっ!
おいっ!医者を呼んできてくれ!」

(はいっ!)

「敦子様…」

「私のことはいいから…
早く、美優紀様を」

「わかりました」

バンッ!…ブチッ!!!

「クソッ!!綱が切れた」


「南!」

「え?恵様っ!朱里様っ!
なぜここに」

「朱里が迎えに来てくれたのです
それより美優紀は」

「あの中に
私が今から参ります!」

まだ飛んでいけば
たどり着ける
これでも元忍び…
可能性は

バンッバンッバンッ!!

「嘘…だろ」

「城が燃えて…」

「美優紀っ!美優紀っ!!!」

「姉上落ち着いて!!」

「離して!美優紀が
美優紀が中で!」

「どうしました!!」

山本組が駆けつけてきた

「美優紀が中に…」

「恵様!大丈夫です
私が行きますから!
美優紀様は私を…」

「南殿待たれよ!
この火の量と
足場の悪さを見ると
とても登れない
もう…」

「ダメです!!
美優紀様は…」

「落ち着け!
これ以上犠牲を出すわけには…」

「犠牲!?美優紀はまだ生きてる!
お願いします…美優紀を
誰か助けて…もう会えないなんて
嫌だ…」



「どういうことや」

皆が集まってるから
何かと思って言ったら
信じれない言葉
美優紀が…中に?

「彩様…あ、これ
美優紀様から預かった文を」

「文?」



彩へ
たくさん傷つけてごめんなさい
父上のしたことは許されない
だから私も同罪です
手紙でしか謝れない私を
お許しください
私は彩のこと本当に好きです
慕っています
愛しています…
もし許されるなら
貴方の笑顔をもう一度みたい





そうや…
俺は愚かや
なんで忘れててん
美優紀は初めて会った時から
飾らずに俺にぶつかった
それに俺も惚れたんやろ?
俺やって美優紀を愛してるやんか
だったら…だったら
俺がすることは

「待て!彩
分かってるやろ
お前にはお母ちゃんも美瑠もおる
馬鹿な真似は…」

「百…
俺はな父上が死んでから
毎日色がなかった
でも色をつけてくれたのは美優紀で
色を取ったのもまた美優紀
俺の心は美優紀でしか動かへん
父上が昔教えてくれた
愛する女を命をかけて守るのが
男の仁義やねんて
今更遅いけど俺は…」

シュンッ!!

「彩っ!行くな!」

「美優紀を守りたいんや!」

シュンッ!!シュンッ!!シュンッ!!

まだ大丈夫そうな
足場を選んで飛んでいく
大丈夫
この調子なら美優紀の元へ
待ってろ美優紀

シュンッ!!シュンッ!!シュン…グラッ

「え…




うわぁぁぁぁぁー!!!!」