「くそっ…なんでや」
「よぉー若者」
「百か…悪いけど」
「美優紀様か?」
「様って百まさかっ」
「初めて会った時からわかったわ
美瑠だってわかったのに
お前が鈍感すぎるんや」
「そーなんか…
あほらし
なんで助けたんや…」
「は?」
「アイツの娘なんか…」
「じゃあ
お前はあの時美優紀様が
襲われてたらよかったと」
「…」
「俺もおんなじ事思った
でもさ俺、あの子と話したとき
めっちゃ言うてん
そのときあの子泣いた
作って泣いたのかもしれん
でも俺にはホンマに見えた
あの子はホンマに彩のこと」
「やめろ…ありえへんわ」
「そうか…悪かったな」
「くそ…
なんで…」
(彩っ)
(うわぁーすごいっ)
(彩が好き)
(なんでっ…)
(彩ぁ!)
「頼む…消えてくれ
これ以上苦しめんとってくれ
有り得へんねん
父上を殺したやつの娘を
好きになるなんか…」
「美優紀様!お稽古に…え」
「ごめん南今から行く」
「今日は城下へ出てないのですか」
「もう行かへんよ
南ごめんな…」
「美優紀様…」
「美優紀」
「朱里…」
「何があったん?」
「何もな…」
「じゃあそんな顔せんとって!!」
「朱里…?」
「姉上がおらんくなって
私には美優紀しかいない
美優紀には笑ってて欲しい
お願いやから…
幸せになってや」
朱里は泣き崩れた
朱里は姉上を誰より慕っていて
姉上がいなくなったことに
誰より心を痛めていた
「姉上に…会いたい」
「朱里…」
「もうこんな家いやだ」
同じことを思ってる
私だって
(二人の笑顔が…宝)
姉上…
「朱里ごめんな?
もう大丈夫
これからは
私が朱里を守るから」
「美優紀…」
「美優紀なんだ話とは」
「父上、東方との殿方との
縁談お受けします」
「ほう…お前もようやく
わかったか」
「ただ朱里だけは
ここに残してください
体も弱く環境の変化に弱い
朱里の代わりは私がなるから
お願いします」
「む、まぁいいだろう
これでまた渡辺は安泰じゃっ
ハッハッハッハッ
あ、そうじゃ
そろそろ護衛を強化するか」
「護衛ですか?」
「あぁ私の身を狙うやつが増えとる
昔からの付き合いのある
忍びたちに頼むとする」
「昔からの…それって」
「難波村の山本組」
「っ…父上はその」
「ん?」
「いえ…」
「まぁすこし厄介は残るが
頼りにはなるからな
ハッハッハッハッ」
「厄介…?」
彩の父上のことを厄介と
その言葉で片付けるのか
私は拳を握り締めた
切りつけたい
だけどそれでは朱里を守れない
「では失礼します」
父上の部屋を出た
「痛い…」
手を見ると
血が滲んでいた
この血が父上の中に
同じものがあの中に…
「醜い…」
「よぉー若者」
「百か…悪いけど」
「美優紀様か?」
「様って百まさかっ」
「初めて会った時からわかったわ
美瑠だってわかったのに
お前が鈍感すぎるんや」
「そーなんか…
あほらし
なんで助けたんや…」
「は?」
「アイツの娘なんか…」
「じゃあ
お前はあの時美優紀様が
襲われてたらよかったと」
「…」
「俺もおんなじ事思った
でもさ俺、あの子と話したとき
めっちゃ言うてん
そのときあの子泣いた
作って泣いたのかもしれん
でも俺にはホンマに見えた
あの子はホンマに彩のこと」
「やめろ…ありえへんわ」
「そうか…悪かったな」
「くそ…
なんで…」
(彩っ)
(うわぁーすごいっ)
(彩が好き)
(なんでっ…)
(彩ぁ!)
「頼む…消えてくれ
これ以上苦しめんとってくれ
有り得へんねん
父上を殺したやつの娘を
好きになるなんか…」
「美優紀様!お稽古に…え」
「ごめん南今から行く」
「今日は城下へ出てないのですか」
「もう行かへんよ
南ごめんな…」
「美優紀様…」
「美優紀」
「朱里…」
「何があったん?」
「何もな…」
「じゃあそんな顔せんとって!!」
「朱里…?」
「姉上がおらんくなって
私には美優紀しかいない
美優紀には笑ってて欲しい
お願いやから…
幸せになってや」
朱里は泣き崩れた
朱里は姉上を誰より慕っていて
姉上がいなくなったことに
誰より心を痛めていた
「姉上に…会いたい」
「朱里…」
「もうこんな家いやだ」
同じことを思ってる
私だって
(二人の笑顔が…宝)
姉上…
「朱里ごめんな?
もう大丈夫
これからは
私が朱里を守るから」
「美優紀…」
「美優紀なんだ話とは」
「父上、東方との殿方との
縁談お受けします」
「ほう…お前もようやく
わかったか」
「ただ朱里だけは
ここに残してください
体も弱く環境の変化に弱い
朱里の代わりは私がなるから
お願いします」
「む、まぁいいだろう
これでまた渡辺は安泰じゃっ
ハッハッハッハッ
あ、そうじゃ
そろそろ護衛を強化するか」
「護衛ですか?」
「あぁ私の身を狙うやつが増えとる
昔からの付き合いのある
忍びたちに頼むとする」
「昔からの…それって」
「難波村の山本組」
「っ…父上はその」
「ん?」
「いえ…」
「まぁすこし厄介は残るが
頼りにはなるからな
ハッハッハッハッ」
「厄介…?」
彩の父上のことを厄介と
その言葉で片付けるのか
私は拳を握り締めた
切りつけたい
だけどそれでは朱里を守れない
「では失礼します」
父上の部屋を出た
「痛い…」
手を見ると
血が滲んでいた
この血が父上の中に
同じものがあの中に…
「醜い…」