(見ろってアカリン)
(やっぱ生はちゃうよなぁ)

「…」

(ホンマに恵はええよなぁ)
(なぁ、アカリンどんな感じなん?)
(家やとやっぱ裸やったり?)
(なぁなぁ寝てるとき…)

ドンッ!!

「うっせ!!!」


むしゃくしゃして
屋上まで上がってきた

「何やねん
朱里朱里って…
勝手に妄想して…アイツは」

ピトッ

「うぉっ!!!冷た!」

「ハハハッ恵くん何してんの?」

この子は渡辺美優紀
朱里の親友であり
俺の親友山本彩の彼女である
ちなみに俺が朱里を好きなのを
知っている唯一の人物でもある

「頭冷やしてんの」

「やと思った
さっき教室で彩くんが
朱里のこと色々言うてた子
怒ったみたいやで」

「へぇーアイツが」

「うちの彩くんは
優しいですから」

「そっか…」

「朱里に言うたらええのに
好きやって
血繋がってへんし
気にせんでいいじゃないですか」

「血は繋がってへんけど
それでも兄弟やから
俺は…間違いなく」

「…辛くないんですか?」

「そーやなぁ
超辛い
でも…アイツが笑ってたら
それでえっかなーって
そういうの兄心?ってやつかな」

「恵くんってチャラいし
アホやけど
やっぱり優しいですよね」

「うっ…褒めてんの?」

「もちろん」






(上西くん付き合ってください)

ふーん俺のこと好きなんや
可愛い子やなぁ
この子と付き合えたら
幸せになれるんかなぁ

「いい…」

「だーめっ」

「朱里!?」

「恵は朱里のやから
ごめんね?」

(二人は付き合ってるんですか?)

「そーなるかなぁ」

女の子は帰っていった

「朱里!」

「何怒ってんの?」

「なにテキトーなこと言うてんねん!
変なこと言われる」

「嫌なん?恵は
朱里嫌い?」

「それは…」

「もうええもん!」

朱里はお父さんに捨てられた
だから男の人が苦手らしい
俺はそんな朱里の不安を取るために
すげー優しくしたし
安心させたかった
いつの間にか朱里は心を開いてくれて
その朱里に俺は恋した

もし俺が朱里を
本気で好きと言ったら?
ある意味裏切りや
朱里は俺と家族になろうとしてる
そんな朱里に俺が求めてるものは?
違いすぎる
朱里を…傷つけるのが怖い


ギュッ

「ごめん朱里
朱里のこと嫌いちゃうよ



お兄ちゃんが悪かった」

「恵…」

そうやって
家族やって言い聞かせて
抱きしめることしか
できひんねん…

「今日は?仕事?」

「うん午後から撮影」

「そっか迎えに行くわ」

「ありがとう」

「おぅ」